最終日間際になって、「大英博物館 古代エジプト展」に行ってきました。これは、数年前にロンドンの大英博物館で企画展"Book of the Dead"として展示されたものですが、私は見逃していたので、是が非でも行きたいと思っていたものです。
最終日間際だったので入場に30分待ちの混雑ぶりでしたが、内容は非常に充実したもので、大変楽しめました。全長37メートルにわたるグリーンフィールド・パピルスの「死者の書」を中心に、そこに書かれてあるイラストを解読しながら、古代エジプト人の死後の世界観にアプローチするというものです。古代エジプトの人形棺、埋葬品などもあわせて展示してあります。
《入室は30分待ち》
紀元前1000年代という3000年も前の時代の文書やモノを目の当たりにすると、この3000年間が一挙に縮まったような気になります。一つ一つのイラストを追いながら、当時のエジプト人が考えていたこと、恐れていたこと、望んでいたことを想像するのは、何とも楽しい興奮です。全長37メートルの死者の書は、保存上、今は分割されてしまっているのは、ちょっとがっかりでしたが、それでも会場の壁を取り巻くようにつながれた死後の世界を描いた絵巻物「死者の書」は一見の価値があります。
東京での展示は今週月曜日で終了。その後、10月6日から九州の福岡で開催されます。
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2012年9月16日訪問