バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

予定数到達とのことです。

2012-02-10 | ある日の出来事

先日の『原発の是非を問う国民投票実現に向けた原発都民投票条例制定のための署名』ですが一部地域を除いて署名が終了。署名が無事に予定数に達したとのことです。
最後の数日の伸びが大きかったようで、これは多くの方が最後の一週間に「あまりにも知られてなさすぎる!」と声を上げたことが功を奏したと思われます。
事実、最後の数日は本当~にいろいろなところで「都民投票請求の署名を」との声をネット上や口頭で目に耳にしました。
バイユーでも、ブログに載せてから連日のように「知らなかった!」と言われたのには…なんとなく考えさせられました。
報道されないのですから、日々に追われている方々はなかなか知りようがない…。なるほどそうだと思います。「なぜほんの少ししか報道されない?」、大きな問題ですよね。とりあえず署名数が予定数に届いて一安心です。
「署名しましたよ」と声をかけて下さった方々、ありがとうございました。


あえて書きます。

2012-02-03 | ある日の出来事

このブログではこれまでボクシングについて以外は(すいません)、バイユーゲイトに関連することのみを書いてきましたが、今日はあえてその枠からはみ出させていただきます。

今日取り上げるのは
現在東京都全域で行われている
『原発の是非を問う国民投票実現に向けた原発都民投票条例制定のための署名』についてです。
2月9日まで、という期限のつけられたこの活動についてはバイユーでも、知人友人との間でも時折話題に出るのですが…。「知らなかった」という人があまりに多いのでここでも紹介しようと思った次第です。
「知らなかった」方で署名したいという方からは「なんで、自分は知らなかったの?新聞もテレビも一応目は通してるのに…」と口を揃えて言われました。
それはほとんど報道されていないからです。
そして…日が経つにつれ、知らない人はまだまだたくさん居るとの確信を持ちました。

なので、この場を借りてお知らせさせていただきます。

この署名運動は原発の是非を問う国民投票を日本で実現させるべく(第一歩として)、まずは電力を大量消費している大都市東京で(ご存知の通り東北・福島の原発は東京電力のものです)都民投票を実施し是非を問いたい。
その為に『東京都民投票条例案』の制定をもとめる直接請求を可能にするための署名運動なのです。
これは法にのっとった方法で、署名の書式や集めかたも「諸々反対!」をアピールする署名とは違うもので。決まった数(22万人)を集めることによって法的な効力が生まれるものです。
この署名が集まれば都知事は議会を招集し審議をしなければなりません。その結果、都民投票が行われるかどうかは未知数ですが、私はこの運動は非常に重要なものであると考えます。

同じく他地域に原発を持つ関西電力のお膝元大阪でもひと足先にこの運動は行われ、目標署名数を達成しております。しかし東京電力の電気を消費しているここ東京ではいまだ署名数は厳しい状況にあるようです。
原発についての是非、賛成or反対には様々な意見があるのかもしれません。原発に否定的であってもこの署名運動をやるべきかどうかに様々な意見も有ると思います。
しかし、始まってしまった以上この署名運動を失敗させることは我々の生活に大変なマイナスであると考えます。それどころか全国の他の自治体に暮らす方々にとっても大きな悪影響があると考えます。
「直接請求」は我々一般人に与えられた、そしてなかなか実現できない重要な権利です。この請求はひとつの事案に対して一度失敗したら2度と請求はできません。一発勝負です。直接請求、議会で論議「させる」という請求が失敗すれば「あとは都知事様他、財界?などなどのオエライ方々にすべておまかせいたします。」ということに限りなく近くなってしまうということです。

繰り返し言います。原発に賛成か反対、デモの是非等を越えてこの運動は存在すると思います。選挙に行く行かないに通じます。自分の選挙での投票が政治に生きない(死に票になってる)との気持ちの強い方は本当に是非署名を。

今後、大事に直面した時に国民自ら判断するという道筋をつける為の大事な局面です。

昔から、酒の席で政治の話はタブーといいます。商売ではもっとタブーです!
でもこれは政治の話ではないと思っています。活動も政党や政治とは一切関係がありません。


極端な話、「もうどうなってもいいよ」と投げやりな方にも署名していただきたい。この先どんな大事に直面するやもしれません。そのときの為に、道筋をつけるために署名をしていただきたいと思います。

この署名、原則自分の地元(自治体)でしか署名できないという縛りは有りますが、吉祥寺や新宿渋谷立川などのターミナル駅周辺での署名活動では都民ならだれでも署名できます。屋外の署名活動は決められた時間限定で駅前からスーパーの駐車場まで都内各地で行われています。また各地のお店でも署名を受け付けている(受任者となっている)ところが数多くあります。ちなみに三鷹近辺なら~北口武蔵野市はバイユーの仲良し『yomo-羊毛-cafeで、南口三鷹市は『古書上々堂』(署名活動についてのブログ)でそれぞれ署名を受け付けているようです。
自分の自治体は、都民誰でも署名できるのはいつ何処でやってるの?や何処のお店でやってるの?は『東京原発都民投票/大阪原発市民投票』に情報が掲載されています。この運動についての詳細も載っています。是非ご覧下さい。
2月9日木曜日が署名の期限です。この土日は最後の週末となります。現在署名数は18万人とのことです。ほんの僅かな時間しかかかりません。是非署名をお勧めします。


『日本ボクシング激闘列伝』素晴らしい!!

2012-02-02 | ボクシング

Photo_2 先月末に発売されたこのボクシング本『世界チャンピオンが語る!日本ボクシング激闘列伝』(宝島社/1260円)。素晴らしいです!ハッキリ言って良書です。
平成に入ってからの新旧世界チャンピオンのインタヴュー集なのですが、これが細部にまでボクシングへの愛情がいきわたった絶品の内容となっています。

時代を平成に絞っているのも新鮮なら、取材対象の人選も絶妙!(もちろんあの人の話も聞きたかった、もありますが…)。そのうえなによりそのインタヴューの内容がどれも深くて読み応え十分。読みやすく簡潔にまとめられていながら、これまで知り得なかったこと、思わず「おお」と唸るような内容が満載です。よくこれだけの濃密なインタヴューができたものだと感心しきりです。
この内容で1260円は決して高くありません。抜群のコストパフォーマンス!B5判という手頃な判型もGOOD!

ボクシングファンは絶対に買い!です。テレビでボクシングの世界戦をやっていれば観るという「ボクシング、好きだよ」の方も買って損はありません。
そんなボクシング愛好家絶賛の内容ゆえ…本書に登場するボクサーたちを全く知らないという方には確かに若干ハードルが高いかと思います。そんな皆さんは、立ち読みしてから購入をご検討下さい。お薦めします。

本書の魅力はボクシングへのリスペクトと愛に満ち、筋の通った方向性にあります。これだけの深い内容を読みやすく仕上げた編集手腕には脱帽です。
本書を構成編集し記事も書いたライターの友清哲さんに心より拍手を贈りたいと思います。

ちなみに本書はボクシングモドキに貴重なページを割くような愚は冒しておりません。ご心配なく。清水選手の休養王者問題で「無視するにはあまりに危険なヤツラだった…」と気づいたばかりではありましたが、こういう内容の本の中で触れないのは当然のことながら英断であったと思います。

~世界チャンピオンが語る、と銘打ちながら世界王座に届かなかった葛西裕一&松本好二両者の対談が掲載されているところにはただただ感心。葛西選手が小泉選手、阿部真一選手(強い印象を残すボクサーでした。今どうしているのでしょう?)と連破したころの凄みを高く評価している自分としては、それぞれ3度挑んでタイトルに届かなかった同じ高校の同級生ふたりによる対談は世界王者のそれ以上に興味深いものでした。
個人的にはこのセンスで星野敬太郎選手や、元暫定王者ながら今やボクシングファンの多大な興味と声援を集める石田順裕選手の話が読みたかったと思うのですが~それは是非続編で!と期待したいです。

そう続編を期待するほどの良書なのです。