バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

井上民雄セッション!いい感じになってきてます。

2013-07-02 | ライヴ報告

土曜日は3回目となる『STUMBLE BUM』の井上民雄による『SUPER SESSION』でした。
毎回骨太なブルースロックセッションを聴かせてくれるこの企画。今回は『ネタンダーズ』のリズム隊、吉川真吾 (b)&菅沼雄太 (ds) にカセットコンロスのアンドウ “アンディー” ケンジロウ (ts/cl)という興味深い組み合わせ。
前半は民雄&アンディーのギター&クラリネットによるデュオ。スタンブルバムの曲を中心に弾き語りやバンドとはまた違った、男くさくもリリカルな風情で聴かせてくれたのがなんとも新鮮でした。

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特に、明治大正時代に活躍した演歌師(歌謡曲の演歌ではない)添田唖蝉坊の痛烈な社会批評に満ちた『ブラブラ節』をあたかもブルース、それもロウダウンなブギーのように~そう!ジョン・リー・フッカーを思わせるように聴かせてくれたのは強く印象に残りました。(本人の録音は残っていないブラブラ節、どんな曲かは参考までにこちら
このデュオ形態、まだまだ発展途上ながら新たな可能性を感じさせるなかなかの聴きものでありました。
そして、カッチョイイバンド形態での後半。

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お客さんも楽しそうでしたが、ステージ側が次第に暖まってきて、鋭いプレイを聴かせつつも柔らかな雰囲気になってくるのが印象的でした。

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欲をいえば、あの豊かなバンドの空気感がもっとお客さんに伝導して客席側の温度が上がれば良かったな~と思ったりもしますが、回数を重ね良い雰囲気になってきているのを実感いたしました。
井上民雄、次回は9月登場予定です。お楽しみに。
※「演歌」は、「演説歌」の略語であり、明治時代の自由民権運動の産物だった。藩閥政治への批判を歌に託した政治主張・宣伝の手段である。つまり、政治を風刺する歌(プロテストソング)で、演説に関する取締りが厳しくなった19世紀末に、演説の代わりに歌を歌うようになったのが「演歌」という名称の始まりといわれる。明治後半から、心情を主題にした社会風刺的な歌が演歌師によって歌われるようにもなり、次第に演説代用から音楽分野へとシフトするようになった。(wikipediaより抜粋)


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