バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

カラス先輩&仙波師匠、なかなかの見ものでした!

2016-04-18 | イベント報告
すっかり時間が経ってしまったけど4月8日金曜日は『W.C.カラス&仙波清彦』という豪華すぎて、意外すぎてホント??というような組み合わせのLIVEでした。
この日程はかなり前から決まっていたのだけれど、カラス清さんから最初に聞いたときは驚いたものです。
そして、その通り!驚くべきLIVEでした。いや~貴重なものを見せていただきました。なかなかの見ものでしたよ。見逃した方残念でした。
これで終わらせたいくらい、説明しても伝わらないかな?ってシロモノ。

初バイユーの仙波師匠。リハからその演奏に釘付けでした、私。
おもちゃを含め打楽器をたくさん持ちこんだうえ、メイン楽器は悩んだ末にエレクトリックドラム。
小さい太鼓を指と指の付け根部分だけで軽くいじっているだけなのに「え?」というようなビートが飛び出してくる。マイク直しつつ至近距離で拝見しましたが、凄い!よくわからない!!そんな光景でした。
片手でマラカス降りながら、もう片方に持ったスティックでループしつつ変化してゆく複雑なビートを刻む姿!思わず見とれてしまいました。

カラスさんの歌に多彩にリズムをつけてゆく仙波さん。バックで叩くというよりリズムを加えてゆくのが不思議でした。あえて曲のリズムとはずす、やり口。

カラスさんがMCで
横で仙波さんが全然別のリズムを叩いているのに全くやりにくくない。逆に愉しくなる。と語る。

客席には伝わりにくい境地だったかもしれないけれど刺激がビンビンに伝わってくる。

邦楽の世界で「あしらうリズム」という表現の、浄瑠璃や歌舞伎の背景になるようにたたくやり方。
と、事前に教わっているカラスさんから知識を頂く。
「カラスさんのリズムの持つ揺れに「あしらい」が合う」とは十歳から歌舞伎で叩いていらっしゃる仙波さんの発言。
なんだか凄い世界だ。

そしてその前で自在に歌うカラスさん。
彼を初めて見た時は、リゾネイターでスライドギターをはじめブルースを自分の世界に深く浸かり歌う人なのかな?と思ったけれど、大間違いでした。
実は音楽家としての間口がとても広く、様々な人と交わる事が混じることが出来、且つ自分の持ち味を損なわない柔軟で強靭な音を持った方だったのです。
これって意外と難しい。驚きを隠せません。
バイユー10周年フェスではアンプにストラト1本で弾き語り。初めてバイユーに来た時、僕にはあの姿を想像できませんでした。

天下の仙波清彦との刺激的な夜はあっという間に過ぎてゆきました。
お客さんも満足気。私も知的好奇心、肉体的好奇心共に満足しました。
カラスさん仙波さん両氏ともに楽しかったと言っているのが本当に素晴らしいことでした。

改めて。目撃し損ねた方、残念でした~。

コメントを投稿