バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

ハリケーン!

2013-12-03 | 酒と食事

YouTube: He ain't no Gentleman Jim
昨日古い友人がFacebookに貼り付けていた。『Hurricane/Bob Dylan』俺をロックンロールの泥沼に引きずり込んだ罪深き数曲のうちのひとつ。

高校生の頃、SOUND BOXという名前のスタジオに練習がなくても店番をやったりしつつ毎日の様にたむろしていた。そんなある日、店のカウンターにあったカセットテープを、その晩聴こうと…当時よくやっていたように無造作に(無断だったかもしれん)借りて帰った俺。聴くモノに飢えていたんだろう、音楽がネット上に膨大に転がってるような時代ではなかった。『はげ山の一夜/ボブジェームス』とテープに直接タイトルが書かれたそのカセットを夜、聴こうと ナショナルの9800円のラジカセに入れると飛び出してきたのがこの曲。衝撃!パンクロックとの出会いだったのかも。長尺のこの曲、聴きすすむほどに体温 があがってゆくのを感じた。そしてこれはボブジェームスではないのだろうと、直感で解った。どこにも書いてはなかったがこれはボブ・ディランだ!と思った。ボブディランの個性的な歌い回しを聴いたことがあったからだと思うけど、今思えば不思議なこと。これはボブディランだ!とハッキリと思った。なので ディランは俺にとってはローリングストーンズと並ぶロックンロールのヒトなのだ。ルーベン “ハリケーン” カーターのことも少しして知った。なんとまだ彼は獄中だった。

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あれから30年以上の時が経ったけどディランは今もロックンロールしていて、世界はあんまり変わってはいない。それどころか、日本は更に悪くなっていこうとしているみたいだ。
今もデイランがしかめっ面でロックし続けているのは素晴らしく感動的だけれど、悪くなってゆくニッポンで険しい顔で暮らしてゆくのかと思うとなんだか気が滅入る。でも滅入っている暇はないのだ。バイユーは音楽と人の集う場として、9年目への突入(12月17日)に向けて踏ん張ってゆく12月なのです。
あ!8周年宴は12月14日(土)に開催いたします。

もしこの曲の血液沸騰のスタジオヴァージョンを聴いたことがない、という方がいたりするなら…アルバム『欲望Desire』を購入することを強くお薦めします。


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