バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

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2日で世界戦6試合!を観終えて…

2017-05-22 | ボクシング

この土日の2日間で世界戦6試合というイカレた状況への苦言は置いておいて、録画でようやく観終えたこれらの試合に点いて記しておきたいと思います。

まず土曜日。出勤前に途中までテレビ生観戦した田中恒成の防衛戦。16戦16勝で16KO、1位挑戦者アンヘル・アコスタとの試合は予想以上に凄かった。アコスタは確かに強豪だったのにそれ以上に田中が上回っていた。

正直かなり興奮しました。天才的なボクサーといわれてきた若者がいよいよ覚醒してきたようだ。大したもんだ。

そしてフジテレビ3大世界戦。
深夜4時に帰宅。気になって仕方なかった比嘉大吾選手の世界戦だけでもと録画観戦。
彼のここ数試合は毎回ネットで動画を探してまめに観戦。比嘉の試合観たさに現地観戦も考えたくらいでした。
村田選手メインでダイジェスト放送とのウワサもありましたがナマ放送だったことにまず感激。
実は不用意に見たスマホで結果を知ってはいたけど、チャンピオンの計量失格に怒りと悲しさを覚えていたけど…比嘉らしいボクシングでの勝利に感激。

勝利者インタビューを師匠具志堅さんのタイトル奪取時の名セリフで(自分も、に変えてた)締めたことに、
具志堅会長が画面の端で屈んでいる冨樫リングアナに近づき固い握手を交わした姿に
感動した俺でした。

比嘉選手おめでとう!

あまり期待していなかった拳四朗選手。最終ラウンドだけの放送なの⁉︎
なんだかなぁ〜と見てたけど…

奪取したベルトを自分ではなく寺地(元)選手に巻かせた光景に
ボクシングファンとしてはちと胸が熱くなるのだよ。
バカだねー。

世間的には大イベントだった村田選手の世界戦。
確かにミドル級の世界戦は大イベントだけど。やっぱり決定戦ってのはテンション下がります。しかもミドル級にはあきらかに飛び抜けたチャンピオン、ゲンナジーゴロフキンが存在するのでいくら他団体だからといっても格下感が拭えないと感じていました。4団体、誰が一番強いかわからないくらいならそれぞれ王者でも仕方ないかと思うけど、ゴロフキンとその他だもんなぁ…と。

試合は自分も村田選手が勝った、かな?と思いました。

でもまぁどちらにしても田中恒成や比嘉大吾のようなスペクタクルなボクシングではなかったように感じました。
そんな中、やはり思うのはオリンピックミドル級金メダル獲得ってやっぱスゲーな!ってことですかね。
村田選手、次こそ。

翌日も深夜録画観戦。

八重樫選手の惨敗はショックだったけど、もっとショックだったのが井上尚弥のもの凄さ。
どちらもある程度の予想はしてたけど…
あのいきなりのサウスポースタイルは衝撃的。近年増殖している世界中の井上ウォッチャーやアメリカボクシング関係者に見せつけるようなyoutubeサイズの圧勝劇。

子供の頃から熱烈ボクシングファンの俺から見ても、リアルタイムで熱中したこの40数年でまったく見たことのないレベルの日本選手です。
ボクサーのファンになるのってボクシング以外の部分やボクサーキャリアのドラマ性の占める割合も大きいんだけど、井上尚弥は彼の背景にあまり興味がいかないくらいに圧倒的にボクシングが凄い。
とんでもない選手だ。
童顔なのにコワイくらいに感じる。
彼の凄さを語る、長谷川穂積、飯田覚士の解説がヤバイ感満載で凄かった…。

自分も含めボクシングオタクってボクサーのことを長谷川選手とか山中選手とか、選手をつけて記す人が多いけど…
井上尚弥は呼び捨てにしてしまう。タイソンやパッキャオ、メイウェザーと同じレベル。

もう日本は終わりでいいでしょう!今世界進出しないと日本ボクシング界の大損失です。
遂にラスベガスを席巻する日本ボクサー誕生か⁉︎

結局、井上尚弥の印象が強すぎる世界戦連発土日だったのでした。

…分けてやれよ。