…ボクシングです。
木村隼人選手という韓国やタイでその国ごとのリングネームを名乗って戦う日本のボクサーがいる。今日、本当にたまたま彼のブログを見つけて読んだのだが現役プロボクサーとして、現代のプロボクシングの試合ストップの早さついて語っている。
近年、安全管理面から「早めの試合ストップ」は常識となり、何度もダウンをして絶体絶命からの逆転ノックアウト!という展開は姿を消しつつある。当然劇的な展開が減り観客席から不満の声もある。
しかし、悲しい事故をなくす為にはいたしかたないと思う。個人的に昔から早めのストップ推進派の自分は「これでいいのだ」と思っている。後楽園ホールで幾多の事故を目にしたボクシングファンは皆同じ気持ちだと思う。
ということで~僕らにとってはまだまだ鮮烈な記憶である高橋ナオト選手の逆転ノックアウトの数々でさえ、今ならほとんどがそれ以前にTKO負けを宣告されてしまうことは確実だ。だからどうということはない。今のボクサーには今のシステムの中での劇的な試合があると思う。プロボクシングにはそれだけの魅力があるのだ。どれだけ安全面に考慮してもリング禍(重大事故)はゼロにはならない。そういう競技を観るのを楽しみにしている熱心なファンは劇的な試合以上に、選手の命が守られることを望んでいるはずだ。
でもこれは観戦者の話、実際に危険な状況を自らコントロールする選手となれば様々な意見があるようだ。木村選手は早めのストップに異を唱えたりはしないものの「何度倒されても闘う姿」について語っていた。そんな彼のブログを複雑な気持ちで読んだのでした。
ブログの中で彼が韓国の伝説的なボクサー、ホン・スーファン(洪秀煥)選手について語っていた。韓国初の2階級制覇世界チャンピオン。その2度共が敵地での奪取(南アフリカ、パナマ)。2度目のタイトル奪取は2Rに4度のダウンを奪われながら、次の第3Rに大逆転のKO勝ち!という劇的なもので国民的英雄となった選手だ。彼の逆転劇について語る木村選手…。
ホン選手は引退後日本の金子ジム(下北沢にある。先日初の世界王者・清水選手が誕生!)でコーチをしていた時期があり、当時酒場で彼の名を耳にし、世代的に活字でしか知らないものの「おお!あの洪秀煥」と思ったりしたものです。
時は流れ今はなんでも映像が観られる時代。
探してみましたインタ~ネット。見つけましたよ~問題の試合映像。ホン・スーファン、パナマでの大逆転KO。9分弱の映像です。お時間のある方はどうぞ。
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YouTube: Soo Hwan Hong KO 3 Hector Carrasquilla
凄いですね。
でも僕はやっぱり早めのストップを支持します。