この間の土日は満足度が高かったのです。もうオナカいっぱいという感じ。天気も良かったし言うことなし、でした!
土曜日はバイユー出勤前に武蔵野公演、くじら山前で開催されていた『はらっぱまつり』というなんともフリ~ダムなイヴェントに出かけて『チェリーボーイズ』を聴いて来ました。
町田謙介&JOJOサワド&岡地曙裕というスーパーユニット。春の風物詩とも言われる彼らを秋の青空の下で聴くのもなかなかのものでした。『RUN JOE』に始まる南風感たっぷりのステージ。仕事前だというのにビール飲んで盛り上がりました。
その後、余韻を持って臨んだバイユーのサタディナイトは南風から一変!
実に濃ゆ~かったのでした。
いつもながら、いやいつも以上に充実した演奏を聴かせてくれた『不汁無知ル』と『愛染恭介&大西英雄』。
独特の世界観を持つ彼らがこの夜特に色濃く迫って来たのはバイユー初登場、共演の『田村鉄火』の存在が大きかった(にあてられた)のではないでしょうか?
ポエトリーリーディングの田村鉄火。
自作の詩などを読む、のですが…その内容、というか佇まいそして存在。いろいろな感情の振り幅を飲み込んだ上で強い意志を持って言葉を吐き出さないともーどーにも堪らない!感がヒリヒリするほど。恥を知ってたりかっこわるさや情けなさを知っている上で弾ける瞬間と、安易な感情に流されずに表現に邁進するその姿はうーんいろいろ説明するのが馬鹿馬鹿しいほどに
ロックンロール!!
ウワベだけ粋がったロックバンドモドキどもに見せてやりたい30分間でした。駄洒落だって、彼の表現力押し引きのタイミングによってロックな気分を味あわせてくれるのです。なんというかグッとくるのですね。役者出身だけあって身体での表現力もかなりのものです。
いい年をしても物事を表現する術を知らず「ロックしてる」なんて恥ずかしい判断基準で暮らす自分には堪らないひと時でした。万人に受け入れられるのかどうかはわかりませんが、グッときた方とはお友達になれそうです(笑)
不汁も愛染さんもそういう意味で僕に何かを突きつけてくる存在であることを再確認しました。特に、自称ファンである愛染恭介のライヴは久しぶりだったため知らない曲(新しめの)も多かったし、大好きな『ある街のレクイエム』も聴けたし大満足でした。
初めて来たであろうお客さんに「どうです?バイユー、面白いでしょ?」と言いたくなるような夜でした。
翌日、日曜日はジャズトリオの『アリサ3』。ジャズライヴって随分久しぶり。スタンダードナンバーにジャズファンクっぽいものやボサノヴァっぽいものも。スタンダードモノって普段濃ゆいバイユーで聴くとどうなのかな、と思いましたが。いやいや、なかなか楽しく聴けました。常連さんでもあるベーシスト大内くんも緊張気味にいいプレイをしていました。まだまだ意欲的に練っていきそうな雰囲気なのでこれからが楽しみな3人組でした。
片付け終えてバイユーを出て「いやあ楽しかったなぁ」と思えた充実の週末でありました。