バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

JB、クリスマスに逝く。

2006-12-26 | 音楽
既にあらゆるところで報じられてるように。ジェイムズ・ブラウン氏が逝ってしまった。ネット上では本当に多くの人たちがひと言を残しているだろうし、その中には沢山の友人・知人が含まれているであろうから、どうしたもんかね~とも思ったのですが…。やはり避けては通れません。
ソウルのゴッドファーザー。ファンクの発明者。帝王。セックス・マシーン。アメリカ黒人社会の英雄。そして時にはホンモノの犯罪者や囚人。そう、まさしく全てが規格外で、同じ人間としてのモノサシで量ることさえ極めて難しい方でありました。コワモテなのにあったかさを感じるところも不思議だったなぁ。
「叫び声と奇声だけで曲を創り大金を稼ぐ男」とも言われましたが『Mother Popcorn』なんて初めて聴いたときはあまりの凄さに感動して笑ってしまったものです。
70歳を過ぎても『Sex Machine』を演り続けたJB。晩年のステージを見る事ができましたが~齢を重ねたとはいえ、その浪花節さえ似合いそうな泥臭い佇まいにシャープな眼光。そして常人には計り知れない壮絶な笑顔。いわゆるオーラというのでしょうか?プンプンと漂い臭ってました。既に演奏中常に動きを見せるという程ではなかったのですが、ステージ終盤の「ここぞ!」というところでは短いながらいきなり激しく踊り観客を熱狂させたものでした。そしてその後も来日したこともあり、まだまだ演ってくれるものだと思っていました。残念で寂しい。
昨日夕方に僕の友人で、かねてよりJBを「我が父」と崇拝する男から悲しそうなメールがきて最後に
「…さすが黒いキリスト」。
クリスマスに逝ってしまったミスター・ブラウン。クリスマスになると思い出す人になってしまった。
そういえば…以前、日本の音楽マスコミに対して「私は日本が大好きです。なぜなら私の母方の祖母は日本人です」って言ってたなぁ。
グレイト!061226_122001
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