東濃IFR

ACARS,グライダー、航空機

カレンダー撮影の裏側(2021年8月28日前編)

2021年12月08日 23時23分42秒 | 航空機
26日の写真でちらっと写ったK-MAX。
その日の夕方の帰り際に機長達にお願いをする。
そしてこちらの希望日である28日の撮影がOKと電話で連絡が来た。

当日はゲート近辺で待ち合わせ。
トラックの邪魔にならないように笹の中にジムニーを突っ込ませてクルーの車に同乗する。
そして車に揺られること数分、場外に到着する。
整備士達は一切立ち止まらず黙々と準備をする。


7:30頃 外部電源を準備、機付整備長は点検整備を開始。


今日の撮影は午前中が勝負だ。


 機長と撮影する場所を確認し、機体の進入、離脱方向を再確認。
 安全運航で今日もよろしくお願いします。



機長が機体に乗り込む。ここからエンジンを回しての点検となる。


チェックリストに従い項目をチェックしていく。


オイルチェック…


他チェック・・・よし!


パワーを上げて最終チェックOK。上がるよ~


8:35 離陸。山へ向かって飛んで行った。


 場外に残る整備士に声をかけ、機長と打ち合わせた場所へと向かう。
 林道から人が通れるだけの作業道へと入る。
 平均斜度は45度以上の切り立った山。
 皆伐して苗木を植えてあるところだから視界は開けているが山肌も見えている。
 檜の生えるここらは花崗岩の植物の生育しにくい場所。
 檜は広く浅く根を張ってその巨体を支えている。
 その根を足場にして目的の場所へと登る。



おっし、いい感じに土場が見下ろしになる。


進入方向も機長の説明通りだ。


土場に降ろして…全体像はこんな感じでどうしても間延びする。


 今日のスリングは40メートル。
 「まだ短い方」と涼しい顔して話していたN機長。
 確かに、60メートルとかあるから短い方か。
 しかし材を入れての撮影はカレンダーに向かないか。



8:49 近場から持って来ているせいかペースが速い。フレアをかけて減速。


材の先端を接地させたら降ろしながら前進して材を寝かす。


そして反転上昇。


遠いからスケール感がわかない。


上昇時も早く。


材の長さによってちょっとだけ機体と自分との距離が変わる。


しかしまあ身軽なヘリだこと。


色々な表情を見せてくれる。


迫力を狙うか…


無難に行くか…


重機が4台入ってK-MAXが降ろした材を商品にしていく。


 左から順に
・グラップラーを装着した重機が材を移動させ…
・見え隠れしている「プロセッサ」を装着した重機が定尺にカットして造材。枝打ちもできる。
・カットされた材をサイズごとに並べるグラップル
・並べられた材を集積場に運ぶグラップル

 簡単に見えるが品質を保つために森林管理局で定められた「品質標準」があるので大変。
 その標準に達しないものはチップにして他の用途に使用される。



K-MAXは意外と力持ちなので1回に3本くらい持って来ることも。


機長は下を見ながら操縦。これもK-MAXならではだ。


こちらをインサイト。


JA6184 KAMAN K-1200 K-MAX アカギヘリコプター   ちゃんと飛行コース外で撮影しています。


続きます。
コメント
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