東濃IFR

ACARS,グライダー、航空機

一日おきの田原

2012年10月26日 22時59分25秒 | 仕事
 車が生産に入るまでには長い道のりがある。
 デザイン、設計し、部品単品図にしてそれをどのように形にするか。

 自分がいる会社の仕事は自動車部品の金型の製作。その金型を使ってプレス機で鉄板を部品の形にしていく。
 今やっている仕事は来年から再来年に発売される車の部品が主になる。

 うちの会社の400t(トン)プレスで試し打ちを行い、次にクライアントのプレス機(800~1200t)で試し打ち(トライと呼ぶ)を行う。

 そのトライの予定が今週は月曜日と水曜日にあったが、月曜日は生産予定の関係でキャンセルとなり、木曜日が予定された。
 となると水、木と連日トライに行くことになる?であれば泊まったほうが安いのでは…と上申したが、型の組み付け担当者が違うので戻って来るように、と言われる。

 連日300キロ走るのはさすがに疲れるな~と思って木曜日に出社したらプレス機の故障でキャンセルとなった。そして日付が再設定されて金曜日のトライとなった。
 連日で行くことは回避できたけど、「金曜日も一人でトライに行ってきて」と上司に笑顔で言われる。


 早めにお昼を食べて支度をしているとファーストエアートランスポートのS-76が下呂方面へ。遠くを見ると付知でロギングを終了させたと思われるAS350が柿某渓谷へ戻って行くのが確認できた。
 今日はヘリの当たり日か?と思いつつ中央道を走っていると瑞浪の某店にJA123Kが来店していた。
 さて、そうなると本命の「あそこ」に行ってみよう。
 
 水曜日のトライに向かっている最中、もうすぐ工場に到着するかというときに間もなくランディングするJA6901をインサイトした。
 さすが世界のT社。子会社の航空会社を使って重役をヘリ輸送して、そのまま小牧から自家用ビジネスジェットで北米へ向かうのだろう。
 トライから帰ってきて地図でヘリポートを確認。しかし、敷地の奥にあるので見ることは難しそうだった。


 岡崎を過ぎたくらいからその子会社のヘリが飛んでいることがうかがえた。空をかっとんで行く分には早いだろうけど地面を走っているこっちは到底追いつくことはできない。
 ほぼ予定通り工場へ到着できそうだったので現地確認へ。


まだまだ空き地のある田原工業地帯。


臨海風力発電所の風車がいっぱいある。目的の場所はこのさらに右のほう。防風林でその様子は見えなかった。

 自分が到着する1時間前くらいにはJA6900がここから離陸していった。いつか見てみたいな~。


 さて、仕事のほうへ戻るか。
 なかなか思うようにならず、生産技術担当者が悩んでいる。そりゃ油の違いですがな…。

 トライが終わって帰社の途に。国道一号線も混んでおりなかなか進まない。
 コンビニでおにぎりでも買って食べながら走ろうかと思ったけど、そんなに進まないなら腰すえて夕飯を食べるか。


てなわけですき家。久しぶりにニンニクの芽をトッピング。しかも大盛り。

 国道の混雑は解消されたが次は高速が渋滞中。ハイウェイラジオをつけると途中からえらく聞き覚えのある合成音。
 まさかNEXCO中日本は初●ミクを起用したのか?と思えるほど。


 そして会社の到着。今日のレポート作るか…。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

追われる日々(10月21日)

2012年10月22日 10時05分08秒 | 航空機
やることはいっぱいある。けど今日は営業担当の人との対決。気が抜けなかった。



JA44AT  午前の対決が終わってほっと一息ついているところに通過。


午後からもう一社と対決し、総合判断。
大手4社との駆け引きは大変、それ以上に断るのも大変だった。

そしてようやく解放される。久しぶりにベランダでスポッティングする。



16:38 NH328 JA58AN FL150


16:40 JL CRJ200鶴丸塗装 


16:46 BC766 JA73ND FL150


16:47 キャメル73?百里の帰りかな?BC766のコースにかからないようにコントロールされていたようだ。


ターンレフトしてR/W34のレフトダウンウインドへ。


17:01 NH JA542A?


MU586 B-6055 FL380


JL CRJ200旧塗装 夕日で尾翼が強調されてる感じ。


17:04 JH201? JA04FJ


17:06 NH263 JA808A FL400 エンジンの大きさがよくわかる。


お腹! レベルオフしてるけど、巡航中でも少し飛行機は上を向く。


いい夕焼け。明日も晴れるかな。


月を突っ切るような航跡はこの日は無し。


17:14 DL629 N666US FL150  夕日のほんの少しの残光が機体に映る。


17:16 JL JA008D? しかし、上空ではもうちょっと太陽が頭を出しているようだ。


17:21 HAL453 N590HA FL380 もう完全に沈んだか。



今週末は岐阜基地航空祭だけど、今年は家で無線聞いてるくらいかな。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JIAE2012

2012年10月15日 01時09分58秒 | 航空機
 本当はトレードデー(9~12日)に行きたかった日本国際航空宇宙展(Japan International Aerospace Exhibition)2012に行ってきた。
 今回、会場はポートメッセ名古屋とセントレアの2箇所。ここまで読んで自分のことを知っている人ならセントレアに行ったと思うでしょうがポートメッセのほうへ行ってきた。まあ、大人の事情というのもありまして…。

 自分がお世話になってるメーカーさんも出展するということだったのでいつもの展示会同様に招待券をお願いした。
 しかしその後、折り返し電話が来て「今回はチケット数が少なかったため大口ユーザーに流れてしまい、すでに無いけど当日待ってます」と言われた。
 まあそうなったらチケット買って入るしかない。公式HPでチケットを購入し、それをプリントアウトして当日に備えた。

 いつも出勤する時間に家を出て、いつもは見送る電車に乗って名古屋へ。
 接続も良く、9時半頃に会場に到着。


会場入り口にはすでに長蛇の列が。公式HPでチケットを買った人は優先窓口があったので楽に入場できた。

 会場図面を見ながらまずは3号館へ。入ってすぐにお出迎えしてくれたのがこちら。


The Boeing Company ミリタリーのミニチュアと…


コマーシャル(商用)のミニチュア


 ボーイングのブースには特にこれといったものはなく、英文パンフレットが一つのみだった。トレードデーのときなら何かあったのかも…。

 お次は川崎重工。こちらは期待通りだった。


BK117-C2の実機がディスプレイ。ここまで近寄って見れたのは初めて!


ちょっと傾いだけどお腹の下。まだ何もペイントされていない。引き取り手は言葉を濁していたかな。

 説明員に聞いたところ、岐阜の工場から陸送で持ってきたそうだ。これだけ大きいとローター外してじゃないと搬入できないらしい。
 近頃は定期点検のときも陸送する場合が多いと言う。空輸する費用、それで使われてしまう人的不足より、陸送した方が安上がりだとか。
 確かに今はパイロット、整備士の数が足りず、どこの会社も人の確保に大変だとか。



その隣はアグスタウエストランド。


AW169の実物大モックアップ。日本に導入されるのはいつ頃になるかな。


その隣の株式会社海外物産ではグランニューの実機が展示。


JA777P AW109SP 石原コーポレーション(予約登録時)  客席は革張りシートのVIP仕様。

 このヘリも東京へリポートから陸送。まだエンジンランぐらいしかしていないらしい。


国内メーカーも売り出しに躍起。US-2(新明和)は政府も売り出しに力を入れていると言ってもいいかも。


 この展示会は航空機の展示だけではない。それらを生産する工具、工作機械も展示・実演がされている。


新しい飛行機はCFRPを多用している。それをサクサク安全に加工するのがこのウォータージェット切断。


ロッキードマーチンはPAC-3のモックアップを展示。


飛ぶようになると自機の位置を把握する必要がある。ガーミンからは小型機向けGPS付きFMS。説明員の方もグライダー乗りで話しが弾む。

 これ以外にもHoneywellやマーチンベイカーの射出座席の紹介もあった。



エアバス、ユーロコプターは共同出展。エアバス380の売り込みに力を入れているように見えた。


そして我らが三菱、MRJの室内モックアップ等展示。こちらも重工と航空機と一緒に出展。


 大体一回りしたところで1号館へ移動。こちらは研究が主体のブースのように思えた。


まだあのときの感動が忘れられない。「はやぶさ」の実物大モックアップ。


こちらは先日ミッション完遂したHTV-Ⅲ「こうのとり3号機」とそれに載っていたi-Ball。解析結果が待ち遠しい。



 これにてミッションコンプリート。ちゃんとメーカーさんにも顔を出して挨拶してきた。
 ダッシュであおなみ線に乗り、名古屋駅のキオスクで昼食を買って電車に乗り込む。


お茶とおにぎり二個。こんなご当地おにぎりがあるんだね。


 もう少し早ければセントレアに行ってブルーインパルスが見れたかも、とも思ったが帰ってやることもいっぱいある。
 
 車窓の風景をボーっと見ていたとき、あの場所に何かいるのを発見。
 車を止めている駅で降り、慌ててその場所に向かう。

 もしかしたらもういないかも、と思っていたが、駐車場に着いたときにちょうどエンジンをスタートさせたところだった。間に合った!


JA44BT R44Ⅱ セコインターナショナル

ヘリコプターで来店する料理屋



 実はここ、ヘリポートのある懐石料理屋。そしてヘリ会社からフライト+お食事という遊覧(?)コースが準備されている。2名様95000円~は高いか安いか。


 帰宅後、ヨメの手伝いを少しした後に某電気屋へ行ってまとめ買いの見積もりをしてもらう。やっぱり高いかな…。



電気屋から戻って今回の戦利品を並べる。いっぱいあるな~。

 いつもの展示会と比べると多いかな。まあ、工作機械とかの方は来月ビッグサイトで行われるJIMTOF2012に向けての準備がメインだろうし。


 ああ、一番行きたかった会社のブース(というか展示)がセントレアで行われていたとは。機体出展だけじゃなかったのね…。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

車山気象レーダー更新工事(10月5日後編)

2012年10月07日 10時02分42秒 | 航空機
 2012年10月5日に行われた車山気象レーダー更新工事の一部。前回の続きです。
 これらの動画は関係者に見てもらい、一部入った無線内容OKの確認をしているのでご安心を。では本編。



 さすが大型機。どんどん荷物がはけていく。


モッコ一つで一回かと思ったら4つで一回だった。さすがピューマ。


これらは西側に置いて…


旧部品を降ろす。


そんな束の間にちょっと自然物でも。


今降ろしたのは発電した電気を安定化させる整流器と思われる。


そして揚げるのはモッコ二つ。


これも西側に降ろす。


回収品は何か箱型…


鉄箱に入れた廃材でした。


何か持って上に行くかと思ったらそのまま山頂へ向かう。


もういっちょ、箱物。


接地確認。ワイヤー切り離し。


一旦着陸して…


着陸よし!


これまでついていたケーブル長を10m→5mに変更。


離陸!


また空荷で山頂へ。


局舎上部足場には数人の人影が見える。


 足場開口部は縦横6メートル、高さ約4メートルらしいが、その中にフックを降ろす。

旧部品吊り出し




ワイヤーを短くしたのは操作応答性をよくするため。


まもなく新旧交代。


作業が終わってほっとしたパイロットのSさん。


アプローチ中。


12:45 エンジンカット。緊張から一気に開放された機長の心境はいかばかりか。


作業時間は約2時間で終了。大飯ぐらいのピューマはドラム缶4本分がそのお腹に入る。


 S機長の許可を得てヘリに近づく。一仕事終えたピューマはちょっと煤けて黒くなっている。仕事が終わった自分も油やスラッジで黒くなるからなんとなく親近感が沸く。


ピューマのコクピット。先日のセスナの比じゃないね。


正面から。ずんぐりした顔に似合わず力持ち。


着陸後すぐにカバーを外してエンジン、シャフト部分を冷却。一度エンジンを止めると30分はリスタートできない。


大きい写真はこちら。ここら辺は別荘地。この仕事中に騒音苦情はこなかったけど、セレブな方が高級車に乗って見学しておりました。


 さて、昼飯! そう言ったかわからないけど皆、昼食タイム。


ヘリ組は機体傍で車座で。


 昼食も終わり、ヘリの放熱もグリーンゾーンになったようだ。メカニックの人達がキビキビ動く。
 あっという間に資機材の搭載終了し、エンジンスタートとなる。


電源オン。エンジンスターターのカチカチ音が聞こえる。

ピューマ帰還

「関係者の方達から許可を得て撮影したものです。もしヘリコプターが地上にいても駆け寄ったらダメです!」


再び元の現場へ。お疲れ様でした。

 現場の方からの許可で皆さんと同じ位置で見送らせてもらいました。
 本当にすごいダウンウォッシュ!砂じゃなく小石までもが飛んでくるのでゴーグルやヘルメットは必需品。自分も持っててよかった。
 それでも外耳や頭に砂が相当入り込んでいた。


 ヘリの出番は次は廃材や足場の降ろし作業。この日のフライトが肝心要であった。その日に立ち会えたことは本当にうれしかった。

 しかし、日本無線、三井造船マシナリーやヤマウラの仕事はこれから。
 据え付けた軸の微調整やレーダー反射板の取り付け等。発電システムの確認、ドームの組み立てや足場解体などまだまだある。
 残り数週間で片付けなければいけない中、もし今日ヘリが飛ばなければ連休明けの物輸となった。
 すると貴重な数日が失われてしまう。
 クライアントからそのように迫られても絶対に妥協しなかったTさんも立派。
 安全、確実に運航するためには周りの空気に流されてはいけない。いいことを学んだ。


 今月中、自分はグライダーに乗れるかわからないけど、11月頭には行けるかもしれない。
 そのときはがんばって高度2000メートル以上上昇して車山ドームを目指し、新しくなったドームを空撮してみたいと思う。


 関係者の皆様方、本当にありがとうございました。がんばってください!
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二度あることは三度?三度目の正直?(10月5日前編)

2012年10月06日 22時08分07秒 | 航空機
 4日の作業が中止と判断され、翌日以降に持ち越しとなった。

 自分は場外からの帰り道、まさに霧ヶ峰を通過中に職場からヘルプの電話がかかってくる。
 結局電話ではこちらの意図が通じず、会社へ行くことになった。
 会社到着後にさっさと機械を治して自分の仕事をこなす。とりあえず金曜日分、廻ればいいだろうってことでサクッと終わらせる。

 帰宅後、ヨメには今日の作業が中止だったことと、もう一回行く旨を伝える。
 ヨメは本当に良き理解者。こんなバカな旦那でごめんよ。
 寝る前に天気図をチェック。4日に天気が悪かったのは日本海を低気圧が通過したことから。5日は朝は穏やかに晴れるはず。


 4日に場外を出る前の話しではヘリがやってくるのは10時半から11時頃ということだった。
 普段と同じ時間に出勤し、そのまま高速に乗って諏訪へ向かう。
 

今日は雲ひとつ無いいい天気。風はどうだろうか。


 10時前に場外に到着。すでに中日本航空のTさんが現着しており安全確認等していた。
 風のほうはどうですか?と聞かれたのでチェックしてみる。


西寄の風で少し南成分が入ってる感じ。しかしウインドソックスはほとんど動いていない。

 この画像を見てTさんも「今日は大丈夫でしょう。」と笑顔。
 しばらく雑談して他の方が来るのを待つ。


陸自のUH-1とOH-6Dの二機編隊が通過。音が聞こえたとき思わず二人で「まだ時間じゃないよね?」と時計を見てしまった。


10:10 JA8357 NH702かな?


他の関係者も到着して再度、皆で確認中。こちらも撮影場所を確定する。


 そしてヘリからこれから出発するとTさんに連絡が入る。ここまで来るのに20分ほどかかるとか。
 もう一つの現場ではコンクリートの荷揚げが主の任務のようだ。

 そして今回のフライトの確認。揚げる荷物は7回、降ろす荷物も7回の予定。うまくいけば7往復で終わるだろうけど、そうはいかないようだ。


JA1275 JA658J FL230 すでに小松へ向け降下中。


JA8382 該当機がわからず…。

 すると突然爆音が聞こえてくる。この独特の重低音は!


百里基地のRF-4が山間部飛行訓練。


 爆音が静かになり、皆で耳を澄ませてヘリの音が聞こえてくるのを待つ。
 そしてようやくピューマのエンジン音が聞こえてきた。


山を越えてやってきた。


ファイナルターンして…


JA9965 AS322L1 中日本航空  ヘリポートにアプローチ中


ピューマのダウンウォッシュはハンパ無い! Tさんが現場管理中。


PはSさん 整備士Hさん、ヘリポート誘導Wさん、山頂誘導Iさんの3人が降機、資機材を降ろす。
Iさんはダッシュで車に乗り込むとロープウェー乗り場へ送り届けられた。


JRCのKさんと長野気象台の担当者がヘリに乗って現場確認とルート指示へと向かう。


山頂で取り回しの確認中。頂上のあちこちに回収物があるようだ。


 ヘリが再びヘリポートに戻ってくる。そしてすぐに荷揚げの準備が始まる。


メカニックが腹の下のフックにスリングを装着。


いよいよ物輸開始!

車山への第一便




箱はデカイけど重さはそれほど無い。まずはこの木箱から。


そして山頂からは古いドームを回収。


降ろした荷物を切り離し、揚げの2便目の木箱へ。


下はダウンウォッシュがすごいことに。


いってきまーす。


皆で「すごいね~」と話しているよう。運んでいる木箱の中身は新しいドーム。


揚げた荷物を東側に置いて…


不用品を吊り上げる。


「ここに降ろして~」


「りょーかい。次は?」


第3便目も木箱。新しい皿を入れてあるのと同じように緩衝材が入っているため大きい。


さっきの隣くらいに置いてるかな。


そして鉄骨を回収。


今度はここに置いて~。


次は木箱とそれら付属品等。


 ドーム部品を緩衝材に入れてあるのは傷つくと性能が落ちるからなのか尋ねたらKさんから明快な答えが返ってきた。
 
 「せっかくFRPを綺麗に塗装してあるのに傷ついたら嫌じゃない。」


先程のさらに東隣に降ろす。


そして回収物を吊り上げ。


今の回収物も鉄骨やら看板やら。



 作業は予定ではあと3回。いよいよ難しい作業が行われようとしている。続きは後編へ。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リベンジ、車山(10月4日)

2012年10月04日 22時57分10秒 | 航空機
 先月24日の物輸は見事に玉砕。25日に行われ、26日の新聞の写真がとても印象的だった。

 フライト予定は今後も数回あるが、本日はドップラーレーダーの要でもある回転体の輸送が予定されていた。


 先日の代休がまだあったのでそれを使って会社を休む。
 今日は午後からのフライトということだったが、ちょっと早く出発して松本空港へ向かう。
 しかし、北上していけば行くほど天気が悪くなっていく。贄川を通過する頃には雨が降った形跡もあったほど。天気予報は晴れだったけど今日、フライトできるかな。


8時15分過ぎに空港到着。消防車の点検中。


8時半過ぎに機長が天気を確認し、飛べると判断してドクターヘリが格納庫から出される。


エプロンへ。白いツナギの人達は新中央航空さんでエプソン便の支度中。


移動用車輪を外して機外点検を実施。南の方は雲がベッタリ。


エンジンスタート。真後ろから撮影。


8時49分、信州大学付属病院へ向け「出社」(笑)


北方はだいぶ雲が切れてきた。


 ドクターヘリを見送り、こちらも場外を目指す。
 下諏訪からビーナスラインで車山へ向かうが、天気はやはりいまいち。


正面に車山レーダーが見えるがときおり雲が通る。風も10メートルそこそこありそうだ。


 一旦車山ロープウェー近辺に行き、ヘリが来ていないか探したが見当たらず。
 まだ来ていないのかも、と思い富士見台まで戻って無線をつけてしばし休憩。


雲もだいぶ無くなり、八ヶ岳の赤岳もはっきりと見える。


JA4003 セスナ172P 日本航空学園  車山の頂上をかすめるように通過。グライダーよりも高度あるか(笑)


 12時になってもヘリが来る気配は無い。関係機関に確認したところ、飛ぶ予定にはなっているようだ。時間は未定とはいえ、ケツは決まっている。それを考えたら14時までに動きが無ければ今日はキャンセル、ということか。

 そう考えながら目を皿のようにして探しているとクレーンつきのトラックを発見。そこに向かってみると…


ようやく作業エリアを確認。でもヘリはいない。


ここはもともと場外に指定されていたようだ。


 12時45分頃から続々と関係者が集まり始めた。先日お会いしたTさんも現着したけど渋い顔。山頂の風の状況があまりよくないようだ。


工事看板をパチリ。


航空会社、製作会社、発注元三者による現物確認。作業着を着ている人のところにある円筒状の機械がレーダーの回転軸部分。


この軸は約1トン。これをヘリで吊り下げて運搬し、この足場の開いている部分に下ろして据付ける作業が行われる予定。


 なかなか風が止まず、どうしたものかと思っているとさらに遠足の団体さんも山頂に到着して弁当タイム。
 団体さんが帰った頃、風が弱くなる。しかし一時的なものかもしれないためもう少し様子を見たいとTさん。


JRCのKさんが「何か飛んでる!」と指さす先には見慣れた機体。パイロットと監視役の顔まで見えら。


92-3011 U-125A 航空自衛隊救難隊  この後、右へ旋回したから小牧のかな?


吹流しがさっきより角度がきつくなってる。風がまた出始めたかな。


 ヘリは諏訪の山奥で生コン運搬に従事しており、その合間を縫ってこの物輸作業を行っているようだ。機体の法定点検時間等の兼ね合いもあるため、無駄に飛行するわけにはいかない。
 そして15時、Tさんが「今日のフライトは中止します!」と決断。山頂は雲がかかったりして悪化しているようだった。

 こちらも帰ることに。ヘリは見ることが出来なかったけど、現場の方々とお話しすることができた。
 それにヘリを飛ばすことの難しさを垣間見た。ただ物資を運ぶだけなら迷わなかったそうだ。今回は貴重品の運搬、据付け作業があったため止めた、と説明してくれた。
「すいません、また中止になっちゃって…」とTさんが自分に謝るがこれは謝ることではないです。
 自分は趣味で見に来ているだけ。真剣に決断した人に謝られたらこちらは同対応していいやら。
 無理して飛んで事故が発生するより、無理せず安全に作業が終わったほうがいい。
 納期もあるだろうけど、航空は安全であることが一番なんだから。


滑空場もススキの原。11月頭に飛べるかな…。


 そして会社から電話がかかってくる。機械の調子が悪く、治すことができないらしい。
 電話でのやり取りでも埒が明かず、結局出社することに。

 はぁ、疲れた…。


AX
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松本空港フェスティバル2012(9月30日後編)

2012年10月03日 23時29分38秒 | 航空機
 いよいよ展示飛行が開始となる。
 自分の後ろでは防災航空隊の隊長がアナウンスを担当。一部交信も公開しながらの展示飛行となった。



「JA110Eフォーメーション」のコールサイン  2機で飛行展示するってことか。


「やまびこ」に続き「アルプス」が離陸。


滑走路上空で編隊を組んで右旋回。


そしてぐるっと回ってきて会場前を通過。滅多に見れないな~。


そして「アルプス」が再び右旋回。要救助者を発見したようだ。


ゆっくりと接近して…


状況確認中。


隊員2名がホイストにて降下。一人は防災航空隊員(黄色の服)、もう一人は県警山岳救助隊員(チェックの服)


一旦「アルプス」は現場離脱。


「やまびこ」が要救助者に接近。


さらに山岳救助隊員を一人降ろす。


そして山岳救助隊員によって軽傷者のピックアップ。


現場を離脱してすぐに救急車の待つ場所へ急行!


無事に救急隊へ引き継がれる。


ファンサービスも忘れない(笑)


その間に「アルプス」は重傷者のピックアップ。下では担架が回らないようにパイロットロープを保持。


収容完了。下では「やまびこ」が離陸タイミングをうかがっている。


「やまびこ」同様、救急車の待つ場所へ急行し着陸態勢。


こちらも無事に救急隊に引き継がれる。患者の容態によってはここでドクターヘリとドッキングすることもあるんだけどな。


そして次なるミッション。山火事等の空中消火ミッション。先ほどの消防車はこれのため。


補水終了。離陸前に装着していたのは空中消火タンクなんです。(ISOLAIR社製) 同様のものは「ファイヤーアタッカー」というのもある。


あ! 火事だ!


「やまびこ」が火点を確認。「アルプス」を誘導する。(実際によくある)


火元めがけてザバーっと1200リットルが放水され、無事に鎮火。


最後に締めのツーショット!


ブレイク後、「やまびこ」はフォトミッション中。広報紙用かな。


これでミッション終了。あっという間の1時間でした。


長野は県警さん、防災さんのチームワークがいいんだろうな。


 これでフェスティバルの展示飛行は終了。だけど自分とSさんにはもう一つ撮りたいものがある。
 12時から行われた遊覧飛行の抽選で、ヘリコプターでの遊覧が当たった人が乗るヘリが撮りたいのだ。
 

すると満を持して格納庫から出されてきたこのヘリこそ待っていたもの。


当選した人を乗せてエンジンスタート。


防災航空隊はこれにて終了。お疲れ様でした。


JA9193 SA315B 'lama' 東邦航空  30年以上飛んでる老兵。


 以前、ヨメに「簡単にヘリコプター描いてみ」と言って描かれた絵とこのヘリの写真を見て笑ったことがあった。
 メインローター、キャビン、トラス構造のブーム、テールローター。まさにそっくりだった。

 そして無線に聞き慣れないコールサインが。空港西側を通過するようなのでよく見ていると1機のヘリコプターをインサイト。


JA9986 Bell412 北海道防災航空隊  名古屋へ向けフライト中。


 ヘリは3回のフライトを普通にこなして終了。昨年の様子を見ているからちょっと残念。
 ラマは着陸後に荷物を積んで離陸する。


整備士が手を振ってくれている。気をつけて~。


塩尻峠を越えて甲府方面へ。もしかしたら次の日あたりにどこかで物輸してたりして。


 こちらもこれにて撤収。ノザワヤさん、Sさんに挨拶し、蒼い鳩さんに見送られて出発。
 
 帰りは下道で、遅い車に引っかかったものの18時頃RTB。


 今回も皆さん、ありがとうございました。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松本空港フェスティバル2012(9月29日前編)

2012年10月02日 23時24分05秒 | 航空機
 今年もやってきました、松本空港フェスティバル。
 昨年は最後に東邦のラマが全部持っていったような感じだったけど、今年はどうなるか。チラシのPDFを見る限りでは県警航空隊と防災航空隊の両方のフライトが予定されている。ちょっとは期待できそうだ。

 ヨメの起床時間に合わせてこちらも起きる。
 そしていつものようにPCを起動させて自前のレーダーをチェックするとGTI4512がセントレアに向かっているのを確認。しかも家の上を通る!
 階段を駆け下り、出発に備えて前夜に玄関に置いてあったカメラバックからカメラとレンズを取り出して再び自室へ。


トラフィックインサイト。ランディングライトがまぶしい。


GTI4512 N747BC FL120  朝焼けがお腹を照らす。大きい写真はこちら


アンチコリジョンもかなり明るい。セントレアへ。


 このばたばたで両親を起こしてしまい申し訳なかったが、畑作業があるのでいいとのこと。それでは行ってきます。


 中央道は時間の割には混んでおり、ちょっとゆっくりめで自分の到着予定時刻を過ぎそうで少々焦ったけどほぼオンタイムで松本空港北側の公園に到着。
 そこにはやはり蒼い鳩さんがすでに到着していた。


朝一のドクターヘリは撮影したいですからね~。


エンジンスタート! フェンス越しに撮影。


JA120D EC135P2+ 中日本航空/信州大学付属病院  風が南から結構吹いていたのでR/W18で離陸。今日も一日お願いします。


 蒼い鳩さんとターミナルビルへ移動。まだ時間も早かったせいか、空港内駐車場に止める事ができた。他の駐車場は松本市内の幼稚園の運動会を見に来た保護者等の車ですでに一杯だった。

 ターミナルビル1階に貼り出されていた今年のコンクール写真を見る。やっぱり何度も通っている人はいい撮影ポイントを知っているね。

 その後エプロンへ向かうルートを確認し、引き返そうとした際に新中央航空の裏口から出てきた人に声をかけられた。
 自分はそのときレシーバーに気を取られ聞き取れなかったが、どうやらノザワヤさんのようだ。新中央航空の人に先導され、お連れさんと制限地区へと行ってしまった。
 そこで蒼い鳩さんに提案。この日は特別価格で、一人10分3000円(2名から)で遊覧飛行をやっているけどフライトしてみませんか?と。
 蒼い鳩さんも先日のクロスランドおやべでの値段を知っているから「それならいいですよ」と快諾してくれた。ありがとうございます。
 早速受け付けを済ませ、9時45分からのフライトとなった。

 時間があったのでターミナルビルの展望デッキへ。するとそこには昨年も来ていたSさんが。バイクがあるから来ているとは思ったけどこんなにすんなり会えると思ってなかった。


JA7825 R22 個人所有


JA110E AS365N2 長野県警航空隊  本日の主役の1機がエンジンスタート。アクチュアルのようで。


北アルプス方面へ。気をつけて~。


 そろそろ時間となり、再び新中央航空のオフィスへ。
 荷物を預け、ボディチェックをした後しばらく待機。待合室に貼ってあった航空路図を見たりしているうちに飛行機が帰ってきたようで制限区域内へ案内される。

 エプロンに到着するとちょうどタキシーインしてきたところだった。


JA3988 セスナ172P 新中央航空   車止めをしてOK。

 やはり乗っていたのはノザワヤさん達。挨拶もそこそこに機体に乗り込む。事前に話し合っていたとおり、自分はコパイ席(前席右側)で蒼い鳩さんは後席右側に乗る。


ドアクローズを確認してエンジンスタート。


 タキシーを開始したときにK機長から「グライダー、ライセンスは持ってるの?」と聞かれる。
 まだこちらのことは何も話していなかったけど、帽子につけた滑空A章を見たようだ。
 機長もグライダー関係に携わっていてことがあるようで、少々グライダー話をする。


Taxy to R/W36


軸線を滑走路センターに合わせたところで一旦カメラはオフ。


 少し高度を取ったところでデジタル機器OKになったので撮影開始。機体は離陸後、少し右に旋回しつつ高度を取っていく。


芝生の辺りが松本駐屯地。


高度は3200フィート(約1000メートル)、85ノットくらいかな。さらにゆっくり上昇中。


 時々翼が持ち上げられたりふわっとする感覚がある。ところどころにサーマルがあるようだ。自分が反応すると機長さんが「グライダーのようにはいかないけどね」と笑っていた。アスペクト比が全然違うからソアリングするには無理か。



写真中央付近が松本駅。「二人とも鉄っちゃんじゃないよね?」と機長が確認。鉄成分の人ならもっと寄ってくれたかも。


松本城でUターン。


もうちょっと行けば信大付属病院なんだけど、時間切れ。


そのまま真っ直ぐ松本空港へ着陸!


そしてスポットへ。やっぱり小さいな~、いろいろ。


次のお客さんが待っていたのですぐに交代。機長、大変だ~。

 以前、モーターグライダーには乗ったけどそれとはまた違う感覚。エンジンが大きい分だけ馬力がある。
 もちろんピュアグライダーのように静かではない。でも、気流に左右されないフライトというのもいいかも。
 貴重な体験をさせてもらった。ありがとうございました。

 帰り際に所長さんから名刺をいただく。ついでにトレーニングフライトの料金を聞いたらちょっとびっくり。約700円/分だそうだ。「練習許可証持ってるんだから気軽に来てね」と言っていたが、その料金は気軽に乗れないな~。


 事務所で荷物を受け取った後、チラシについていた抽選券の半券を抽選箱に入れて開放されたエプロン地区へ行こうとしたところにノザワヤさんを発見。今度はゆっくりと(?)お話できた。
 今後ともよろしくお願いします(笑)


エプロン地区では日本オーナーパイロット協会の人の機体が展示。その他、滑走路見学ツアーのバスも。


 去年も買った山賊揚げバーガーをほおばり、昼からの飛行展示にそなえる。
 気温も結構高くなり、水筒のお茶がどんどん減っていく。
 松本ドクターヘリもまた出動。天気がいいし、交通事故とか農作業での事故も結構あるだろうな~。


お昼の時報替わりのJH202が上空通過。


小型機、ヘリコプターの遊覧飛行の抽選が行われている最中に離陸して行った「やまびこ」 またアクチュアルのようだ。


抽選会場から再びエプロン地区へ戻るとそこにはポンプ車と救急車が。はて?


すると「アルプス」がエプロンの端っこで何やら作業中。


「重傷要救助者」を簡易担架に乗せてピックアップポイントへ移動。


 12時半を過ぎ、まだ「やまびこ」が戻ってこない。県警ヘリの展示飛行は無理かと思っていたら無線にコンタクト。


また北アルプス方面かな。


県防災航空隊のほうは準備万端。県警航空隊、お昼どうするんだろう。


「アルプス」はエンジンスタート。


JH211がタキンシング開始。ローアングルだとねこじゃらしの中を進んでいるよう。


パイロットがターミナルの展望デッキの人たちに手を振る。この日はエプロンを一周してから滑走路へ。


R/W18で離陸。この後のヘリ撮影に備えてシャッター速度を落としての撮影。


札幌へ。行ってらっしゃい!



さて、これで準備が整った。県警航空隊も当初予定通りの飛行展示を実施するとアナウンス。

続きは後半にて。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする