東濃IFR

ACARS,グライダー、航空機

希少種を追いかけて(7月21日その1)

2017年09月07日 23時04分18秒 | 航空機
事の始まりは某氏からの悪魔の囁きだった。

20日の夕方、某氏から関東某所から大町方面へラマが向かったと連絡をもらう。
関東エリアでは遠すぎ、行くのは無理と思っていたが自分の守備範囲を少し超えるくらいだ。
しかし、具体的な場所はわからない。
ノザワヤさんも巻き込んでの大捜査となったが場外の確定はできず。
キーワードから導き出された場所は場外には適しているところだった。
天候も持ちそうだし、賭けてみよう。


明朝、陽も明けきらぬ前に家を出て下道をひた走る。
塩尻で給油してさらに北へ向かう。
大町市内に入った時に低いエコーがあって気をもんだ。

3月にも通った道を途中から逸れて山の中へ。
目星をつけた場所の片隅に狙いの機体は静かに佇んでいた。



鹿島槍ヶ岳になるのかな。ずいぶん遠くへ来たもんだ。


5:24 まずはミニマムサクセスクリア。あとは飛ぶかどうか、だな。


山との絡み。昔は山小屋物輸=ラマだった。


 頭上を見ると低い雲がなかなか取れない。
 どうやらこの辺だけのようだが今日は作業を実施するのだろうか。
 気をもんでいると見慣れた奈良ナンバーのバンがやって来る。
 ようやくホッとした。



6:23 スマキを手早く解除していく。


 やって来たのはパイロット一人と整備士二人の計3人。
 その中に顔見知りのI田さんがおり、双方の緊張が解ける。
 「よくここがわかりましたね~」とI田さん。
 蛇の道は蛇というけど今回は本当に厳しい条件でした。

 今回、こちらに来たのは山小屋物輸のため、とのこと。
 「本当だったらK-MAXでね…」とパイロットのYさん。
 60代後半のYさんよりもっと年上の方も仕事で乗っているとか。
 本当に人手不足なんだな、と感じた瞬間だった。
 


後ろから見てもスカスカ。


スマキ解除が終われば各部点検に入る。


 グリスアップやその他油圧関係の確認等が終盤を迎えた頃にYさんが会社へ電話。
 天候状況確認とフライトプランを入れてもらい今日の仕事上での自己注意点を話していた。

 今日は餓鬼岳での仕事の後、妙高、穂高のわさび平と行うそうだ。
 天候と仕事の進捗状況ではここへ戻って来れるかも…と話す。
 戻ってこれないときのため、スーツケースがちゃんと準備されていた。



今日の仕事内容の確認をしたところでエンジンスタート。


6:52 まずは朝一の各部チェックを行っていく。


6:55 エンジンの状態を確認してからメインローター回転開始。


6:57 オイルの状態を確認。


6:59 全員乗り込んで離陸。


機首方位を変えて今日の仕事場へ。


 こちらも急いで今日の仕事場である場外へ。
Yさんから「場外はここだから。あっちで返してね」と、地図を借りていた。
 通勤時間帯だから道が混んでいるかと思ったら意外とあっさりと到着。



7:15 ちょうど打ち合わせが終わりこれから作業開始するところだった。


7:18 離陸してモッコを一つ吊り上げる。餓鬼岳へ。


 往復20分弱と結構時間がかかる。
 地図で見ると確かに地上から車でアクセスする場所が無い。
 しかも今日の風等の関係から風上から回り込むようにいかないといけないため余計に時間がかかるという。



7:34 ようやく戻って来た。


7:35 2個目の位置を確認して接近。


パワーの小さい機体ではちょっと大変そう。


それでもどんどん高度を取っていく


 場外には見覚えのある営業さんが。
 大山ケーブルカーの時にお世話になったMさんで、向こうも覚えていてくれた。
Yさんから借りた地図を渡し、事の成り行きを説明したのだった。
 


7:39 ここの作業が終わったら次は妙高へ。キャビンだけじゃ荷物が乗りきらないのでカゴを使う。


7:52 JA6129 SA315B lama アカギヘリコプター   2回目から戻って来た。


7:53 そして最後、3回目へ出発。


続きます。
コメント (4)
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