AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

逆説的発想力(2)

2011-01-06 03:41:42 | 言の葉の輪転機


逆説コピー法の話で盛り上がり、ジャック•ニクラウスのアメックスのキメ言葉。
「出かける時は忘れずに。」これは流行りましたが。そこで、カードを忘れた時は?
「忘れた時は出かけずに。」こういう風に考えていくと、いろいろな言葉のアイディアが出てくるものだと思う。SHARP LED電球を調べていたら、腹の立つCMとか不愉快CMとかのスレがあった。なんか不満だらけのスレ。褒めることを忘れてしまった様なスレが多い。「電気を消してシャープを付けて」明解な言葉の位置ずけだ。他社がLEDの寿命などの説明しているところに、LED電球もSHARPですよ。液晶テレビだけではないですよ。
そしてパンダ=環境問題と派手ではないCMにちゃんとメッセージを入れている。
シャープ新コピー「目指してる、未来がちがう」に変わってしまったが、SHARPのキャッチフレーズはやはり、「目のつけどころがSHARPでしょう」で宜しいと思いますね。「目指してる、未来がちがう」は企業コンセプトだと思います。テーマとキャッチは、難しいところで悩みます。

逆説的発想力(1)

2011-01-05 03:30:59 | 言の葉の輪転機


吉永小百合さんが出演しているSHARPのCM、液晶テレビから今度はLED電球のCMが流されている。SHARPと言えば仲畑さんの「目のつけどころが、シャープです。」このキャッチフレーズが、SHARPを揺るぎない企業へと導いたと言っても過言ではないだろう。
SONY、Panasonicよりもそのブランディング力は強いと思う。
現場時代、ある医薬品会社の胃腸薬のCMで「反省サル」のCMを手掛けたことがあった。
いろいろとタレント問題もあり、本命はマラソン選手の「イカンガ」(食べ過ぎてイカンガ、飲みすぎてイカンガ まあくだらない企画です。)だったのだが、イカンガに連絡が取れず、あのサルの次郎の「反省ポーズ」となった。
そこで、仲畑さんが考えたのが大鵬薬品の「反省だけならサルでもできる。」だ。
なんかサラッと持ってかれてしまったことを思い出す。
この件で以前御一緒に考えて頂いたコピーライターT氏に聞くと「あのやり方が、仲畑さんですよ。」と言ってました。


電子書籍の目安箱 (1)「 本棚の優越感とは?」

2011-01-02 00:58:00 | Mobile のMedia bible


先日、駅のキヨスクで「街場のメディアーメディアの不調は日本人の知性の不調と同期しているー」神戸女学院大学 文学部 内田 樹教授の本を購入した。(光文社新書)
この帯に書かれている事だとすると、メディアに関わる方はつい買ってしまうだろう。
教授の持論はメディアに関してなかなか面白い見解だ。特に個人的にその通りだと思ったのは、電子書籍について面白い考察をしていることだ。
本棚と言うものは、、その人物の知性や主義も語っている。読んでなくても、棚にその本があるとすれば、「こいつはスゴイのを読んでいるんだな。」と関心し、「こいつには負けた。」と思ってしまう。iPad,Kindle,Readerそしてこれからどんどん出てくるであろう電子書籍タブレット(端末)でも同じく、そのタブレットの本棚では誰もそんな事は感じないであろう。書籍は読書の虫には紙媒体としてちゃんと残るのだ。そしれ、読者も電子書籍と紙媒体とをちゃん分けて考えている。マスコミが騒ぐ様な、電子書籍で出版業界「戦々恐々」等はあり得ないのだ。