AD際族

コロナ共存の広告表現の近未来観

デジタルメディアの徴流⑷

2018-01-11 13:24:07 | メディアの一向一揆

 

サントリーの愛鳥活動『愛鳥キャンペーン新聞広告』 2分55秒サントリー

 

新聞広告 [企業広告] (16G121009)

 

在職中はいろいろな局で良き経験をさせて頂いた。ワーグナー作曲の歌劇「彷徨えるオランダ人同様に「彷徨える電通人」でもあった。

中でも営業局が一番学ぶ事も多かったし、媒体計画も立てられるのでこれは強みでもある。

ある大手製薬会社の周年記念新聞15段、全面広告も担当したが、

創立記念日は決まっている。その日がどんどん近ずいてくるが、最終社長決定が出ないのだ。それでカンプで残っている案全てを制作して欲しいとの事だった。但し、タレントも含めると膨大な制作費になってしまう。担当次長曰く「これは私どもの問題です。全て動いてください。」各タレント事務所に連絡をし、撮影設定をクリエーティブ担当者と制作会社、そして製版会社と煮詰めるのである。

最終的には、その前に社長決済もおり、クライアントにも無駄な出費を抑えられた。今の金額は判らないが、東阪名九州北海道地方紙を含めて全面広告で凡そ1億5千万くらいであった。

カラーなのかモノクロなのか?それで金額も変わってはくるが、裏面がカラーだったりするといといろと「みえずらい」し、裏面がもし、競合他社の全面広告が来るのも、問題となるであろう。その分各新聞局の担当者と情報を密にしないとトラブルが起こるのである。

 

そんな新聞や雑誌媒体は、インターネットの普及とともに売り上げが落ちていったのである。

昨年1ヶ月という短期ではあるが、「4大従来型メディアとインターネット広告の広告費前年同月比(2017年9月-2017年10月)」が、経済産業省は2017年12月11日に出した。




http://www.garbagenews.net/archives/2185553.html より引用いたださせていただきました。)


今件グラフの各値は前年同月比を示したもので金額そのものでは無い(棒の縦方向の長さと市場規模の大小は比例しない)。同時に前回月分からの動きが確認しやすいよう、前回記事における最新分の2017年9月分データと並列してグラフ化している。なお先月分の値は、先月記事で用いた速報値の後に発表されている確定値に修正済みのため、前回記事とは異なる値が表記されている部門もある。ただし昨今では調査の精度が上がり、速報値と確定値との間に差が見られる事態は、以前と比べて少なくなっている(今回月はいくつかの項目で修正がなされている)。

 

ここしばらくは軟調が続いている4マス(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)だが、マイナス領域の紙媒体は今回月では久々に新聞がプラス10.5%と大幅なプラスを計上した。「度重なる前年同月比のマイナス計上は危機感を覚えさせる」との表現がしばらく続いていただけに、素直に喜びたいところ。前年同月における前年同月比はマイナス7.2%だったことから、反動の域も超えている。この時期に何があったのかを思い返すと、2度に渡る大型台風の上陸と、衆議院議員総選挙が挙げられる。台風で新聞の広告需要が増加することは考えにくく、今回の大幅プラスはまず間違い無く、選挙特需によるものだろう。

ソーシャルメディアへ拡散されるアクセス益 Facebook、Googleからの広告配分益は果たして可能なのだろうか?