咲とその夫

 定年退職後、「咲」と共に第二の人生を謳歌しながら、趣味のグラウンド・ゴルフに没頭。
 週末にちょこっと競馬も。
 

東日本大震災から一年が・・・

2012-03-08 22:34:34 | 報道・ニュース
 もう少しで、あの未曾有の大震災から一年が来ようとしている。

 各メディアの方も1万9千人を超える死者・行方不明者を出したあの大震災を忘れまじと様々な特集を組んでいる。震災時における問題点と反省すべきこと、遅々として進まない被災地の復興に関する問題点と多くの課題、防災対策などを取りまとめて国民に知らしめている。 

 あの東日本大震災が勃発した際、国のかじ取りをすべきリーダー不在かと思われるような無能ぶりを発揮した政府と首相。当時の様子が次々と明らかになるにつけて、人災が加わったことでさらなる被害の拡大と復興の遅れが生じたものと思われる。

 明らかに未曾有の災害が起きたことは、被災地をはじめ我が国最大の不幸であるが、そのことを一刻も早く重く受け止めた危機意識とその後の迅速な対応が行われなかったことが被災地の不幸を倍増している。

 特に福島第一原発事故の拡大に際しては、初動対応の遅れと官邸にて陣頭指揮すべき首相が現地入りしたことによる弊害が最も大きな問題点となっているようである。そして、震災時の数々の会議の録音記録も議事録も全くなかったとは、前代未聞のことであり今後の対応策への検証もできない・・・何というお粗末な政府なのか。呆れ果ててモノも言えないと思われたのが、大半の国民であろう。

 先般、民間の福島原発事故独立検証委員会がとりまとめた報告書が発表され、各所で大きな波紋を投げかけたことは周知の事実である。

 その委員会の委員の一人が「国の当事者意識の欠落こそ、今回の事故を防げず、被害を最小限に食い止めることができなかった大きな原因のひとつ」と指摘しているとのこと。

 正にこの表現に尽きるものと思われる・・・全く、そのとおりである。

 初動対応を誤った政府と東電が、早々に廃炉覚悟の決断をして海水注入などの措置を手早くやっておれば、あれほどまでの原発事故に至らなかったであろう。ところが、初動対応を誤ったがためにその後の大きな事故と放射性物質をバラまく結果となったのである・・・。

 民主党を中心とした政府が、政権を握った時点から政治主導ですべてを動かすとの考え方は、最初の首相が采配を振るった時点で“素人集団の政権”であるとボロが出て、既に破綻していたわけである。

・・であるのに首相や閣僚が変わってもやはり素人集団であったことが、この大震災による不幸をさらに大きくしたものであろう。鳩山元首相や菅前首相については、切腹ものであるが、恐らく反省の弁もなく馬耳東風のことであろう。

 このような不幸な政権により、一向に進まない被災地における“がれき”の撤去処理も大きな課題である。まずは、これらの“がれき”が片付けられない限り復興も進展できないであろう・・・。

 昨年の震災時には、各都道府県職員や多くの地域自治体からたくさんの応援部隊が現地に派遣されており、これらの職員は既に各地元に帰還しているであろう。この人たちこそが、現地をしっかりと見てきており、これらの人たちが各都道府県や地域の自治体の首長を動かして“がれき”受け入れに力を注ぐべきであろう。

 放射性物質による汚染を恐れるあまり、やみ雲に反対している実態がある。問題にならないレベルの“がれき”の受け入れであること、現地の深刻な実態、国民を上げて被災地を助けるとの意識拡大などについて、現地派遣の経験者の職員が“がれき”受け入れについて、地域住民を説得すべきと思われる・・・まずは、現地を見てきた人の意見を優先すべきである。

 場合によっては、反対している住民たちを現地に派遣して、連帯意識の必要性を体験させるべきかと思われる。地震列島の我が国であれば、いつ自らの地域があのような事態に遭遇するのか皆目見当がつかない。
 そのようになった時、あのように個人主義で反対する輩(やから)は、誰も助けてはくれないであろう

 今こそ、野田首相は前任者の首相の尻拭いを率先して行い、号令一下被災地の復旧復興と“がれき”処理をすべきかと思われるがいかが・・・。(咲・夫)


(2011.3 福島第一原発事故)

 参考資料:産経新聞、NHK他

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