さそりのらびりんす~たわごと~

慢性膵炎持ちのあゆが気ままに書く、たわごと日記です。

ジェネリック

2008年07月20日 15時17分07秒 | 医療・健康
さっきブログ巡りをしていて、ちょっと興味深い記事を見つけました。

調剤薬局で先発品をジェネリックに切り替えたら減収増益になったとのこと。
理由は薬価差がジェネリックのほうが大きいからだそう。
薬価差が大きい=利益がジェネリックのほうが大きいということです。
だから、調剤薬局はジェネリックを勧めるわけですね。
患者の負担は軽くなるし、薬局も儲かるし、ジェネリックは良いことだらけ?

ただし、膵炎患者にとっては大きな問題が一つ。
それは

フオイパンの血中濃度の6割位しかカモステートは上がらない
とのこと。

薬の作用の強さは、一般的に血中濃度に比例します。
つまり、わかりやすくいうと、フオイパンの6割の効果しかないということです。
ドクターたちがフオイパンをジェネリックに切り替えるのを嫌がるのは、このためだったのですね。

また、日本のジェネリックの大きな問題点として、先発品に比べて試験がきちんと行われていないということがあります。
(ジェネリック会社にいわせると、コストがかかるので出来ないということらしいですが)
ジェネリック医薬品に対して行われている検査がどういうものかというと。

健常人(20人程度)に対して先発品と後製品を常用量投与し血中濃度の推移を比較することにより、先発品との同等性を証明するというものです。
得られた結果として、血中濃度の推移(AUCや血中濃度曲線)が信頼区間の範囲内であれば良いそうです。
AUCは体循環血液中に入った薬物量に比例するため、体内に取り込まれた薬の量を示す指標として用いられます。

ジェネリック医薬品の検査では二重盲検法もおこなわれていません。
二重盲検法とは、本物と外観や手触りなど全く本物と同じに構成された偽物の2種類の用品を準備して、被験者及び試験者には、これらを目隠しや見えないように隠す等の方法で、試験に用いるものが本物あるいは偽物か判らないようにして試験を行うものです。

ちょっと難しいお話ですね。
とどのつまりは、検査がアバウトだってことです。
20名程度の検査で同じだと証明するのは少々ずさんだと思いませんか?
なかなかジェネリックへの切り替えが進まないのはこういった背景があるからでしょう。

この記事については、amylaseさんにアドバイスいただきました。
ありがとうございます。
こんな興味深い記事もあります。
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124 コメント

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Unknown (cafe)
2008-07-20 21:06:15
うちの病院どんどんジェネリックに変わってしまいました。
先日もベリチームがジェネリックのアリーゼというのに変わっていて、ちょっとショックです。
今カモステート飲んでるんですが、6割程度だなんて~!
ショックだぁ。
やっぱり、フオイパン処方してくれるお医者さんのとこ行こうかしら・・・。
でも、フオイパンって高い割には効果低いですよね(泣)
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ビックリですねー (プカプカプー)
2008-07-20 22:11:50
ジェネリックのテスト?の人数の少なさにビックリ。
カモステートがフオイパンの6割ってのもビックリw(°0°)w

高くても、やはりフオイパンで頑張ります。

追伸・あゆさんの祟り?で、今日もあずきバーを戴きました(・∀・)ノ
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肝試し (あゆ)
2008-07-20 23:12:19
>プーちゃん
私と同じく肝試しが好きねえ(笑)
あずきバーの祟りが伝染性だとは。
あな、おそろし。
怖い祟りじゃなきゃいいけどね。
ジェネリックの試験がきちんと行われていないというのは薬剤師さんから聞いていましたが、まさか20人間程度だとは思わなかった!
無職でもフオイパンにしますっ。
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フオイパンは (あゆ)
2008-07-20 23:16:19
>cafeさん
私もフオイパンの効果をイマイチ感じられない一人です。
主治医にも『フオイパンも高いばかりで効かないし』と言われていますし。
amyちゃんによるとフオイパンは効く人には効くけど、効かない人には効かないという素敵な薬らしいですよ。
うちの病院は基本院外処方のため投薬はジェネリックにはかわっていませんが、点滴はどんどんジェネリックに変わりました。
FOYのジェネリックが効かなくて、フサンに戻してもらうのに主治医にだいぶ掛け合いました。(^^;
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Unknown (MISA)
2008-07-21 00:50:53
患者も、自分にとってより良い選択をする為に、日々勉強するしかないですね。
私も、フオイパンが効いているんだかどうだか実感できない組ですが、漠然とした不安感からジェネリックに出来ないでいます。
うっかりフオイパンを床に落としてしまった日にゃあ…。
水で洗って飲もうか、しばらく考えちゃいます…
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ただ今ジェネリックお試し中… (マリオガール)
2008-07-21 08:50:48
あゆさん、amyちゃん共同記事(笑)興味深~く読みました。
なんせ、今ジェネリック(カモスタットメシル酸塩錠)お試し中のマリオなもので…。
たしかにただ今珍しく不調なのはジェネリックのせいなのか、筋力使いすぎなのかが自覚できてないマリオが悲しい…。
そして頂いてきたジェネリック、一週間分(3錠/1日)の計算なので、時々倍飲みしているマリオにはちょっとお試しには少なかったかなぁ?
まだフオイパンが数日分残っているので様子みてみようっと!
とっても参考になる記事ありがとう!
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厚生労働省は (あゆ)
2008-07-21 10:30:41
>MISAさん
厚生労働省は総額医療費を削減するために必死ですから、厚生労働省に惑わされないように患者自ら勉強しないとダメだってことですね。
誰でも安い方が良いに決まってるのですから。
フオイパン落としたら探して飲む!は私も同じですよー(笑)
100円、100円っって。
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共同記事 (あゆ)
2008-07-21 10:34:06
>マリオねーさま
amyちゃんはとっても博識なので、頼りになります。
時折、武士をネタにするのも愛情のうちと受け取っておりまする。
ジェネリックは以前も薬剤師さんから「同じじゃないよ」と聞いていたけど、昨日色々調べてみてなるほどと納得いたしました。
ただ、フオイパンは元々効く人と効かない人がいるそうなので、効かない人はジェネリックにしても大差ないかも。
あっ、私もかー。
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膵炎用の薬 (あみ)
2008-07-21 11:17:59
膵炎患者によく使われているランソプラゾール(先発品タケプロン)は、武田薬品が特許を持つ安定化剤を用いている商品ですが、後発品はこの安定化剤を使えない為、結局AUCには約1.7倍の違いがあります。
タケプロンとそのジェネリックでは薬価に2倍の開きがありますが、上記の理由でジェネリックを処方される医師も薦める薬局もほとんどありません。
他にはハルシオンなども半減期がジェネリックでは長くなってしまい、いわゆる切れが悪くなるので薬価が2倍ほど違うにもかかわらず利用されることは少ないですね。
海外と日本ではジェネリック薬に対する医療倫理がまったく違います。
厚生労働省はなぜか発表していませんが、国際ジェネリック医薬品連合へ日本ジェネリック医薬品学会は参加できていないのです。今年はようやく参加できそうですが...
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おおっ (あゆ)
2008-07-21 11:31:27
>あみちゃん
1.7倍の差!!
昨日調べていても、ジェネリックと先発品との間に格差の激しいお薬があって、その場合はジェネリックに勧めることはないと書いてありました。
フオイパンとジェネリックの効果の差も大きいけど、厚生労働省のせいで同じだと思ってしまっていることもあるよね。
患者側もしっかり勉強しなければ!
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