さそりのらびりんす~たわごと~

慢性膵炎持ちのあゆが気ままに書く、たわごと日記です。

ごあいさつ

ようこそ、いらっしゃいました。あゆと申します。
2005年に慢性膵炎を発症いたしました。
闘病記録に日々のあれこれ、趣味のこと。
たわごとに寝言、なんでもありの内容となっております。
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フサンとFOY

2011年05月24日 17時49分26秒 | 慢性膵炎と日常生活
フサン・・・メシル酸ナファモスタット
FOY・・・メシル酸ガベキサート
どちらも急性膵炎あるいは慢性膵炎急性増悪の治療薬として使われますが、
膵炎よりもDIC(播種性血管内凝固症候群)に使うお薬という認識のほうが強いようです。
DICの説明など出来ないので上記リンクをお読みください。
DICは重症急性膵炎でも起こすことはあります。

フサンorFOYを膵炎に使えるのは「急性膵炎あるいは慢性膵炎急性増悪」の時なので
数値が軽度異常だったり、炎症反応が出ていないと使いにくいようです。
フサンやFOYを膵炎に使うためのハードルは、思いの外高い印象です。


フサンとFOY。
どこがどう違うのかというと
フサンには高カリウム血症の副作用があるが
FOYにはその副作用がない。
また、FOYは乳頭括約筋を弛緩するので
膵炎にはより有効だとか。
(乳頭括約筋についてはこちら
主治医は十二指腸乳頭の働きが良くない場合には
FOYのが有効と仰ってました。
うちの病院はFOYはゾロしかないので
絶対フサン派です。
先発のFOYでフサンとの差を比べてみたいですね。

またDICに使用する場合は
フサンのほうが凝固活性化に加え線溶活性化も抑制する作用が強いので
線溶活性化が強いタイプのDICに対してきわめて有効。
・・・って何のことやらわかりません。(笑)

DICの場合は
「1日量を5%ブドウ糖注射液1,000mLに溶解し、ナファモスタットメシル酸塩として毎時0.060~0.20mg/kgを24時間かけて静脈内に持続注入する。」
と添付文書にあります。
1時間に10mgを40mlに溶解して静注。
すごい濃度ですね。
ここからすると、
以前あった点滴事件での30分でフサン10mg
が濃度的に問題ないのは確かなようです。
勿論膵炎の場合は
「1回、ナファモスタットメシル酸塩として10mgを5%ブドウ糖注射液500mLに溶解し、約2時間前後かけて1日1~2回静脈内に点滴注入する。」
となってます。
生食に溶かすと混濁するので、フサンはブドウ糖にしか溶解できないのです。

フサンもFOYも日本にしかないお薬です。
当然ながらDICの時に使うのも日本だけ。
本当に効くのかどうか???という話もあるようです。
重症急性膵炎にはFOYやフサンの動注が導入されてから
救命率が格段にあがったそうなので
膵臓に効くのは間違いありません。
蛋白分解酵素阻害剤自体が日本にしかないお薬なので
当然フオイパンも日本独特のお薬です。
これは効いているのかどうかびみょーです。(笑)

さてさて、皆様。
明日の8時からNHKのためしてガッテンで膵炎特集です!!
録画予約お忘れなく。
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