書名です。Amazonで適当にポチったら最新刊だったようです。
超弦理論関係の怒濤の感じは少し以前に終わったみたいで、最近は時々話題が出てくる程度と思っていたら、随分まとまった感じの書籍が出た、と思います。
1bitに相当する空間がちょうどプランクスケールの宇宙だ、というのはうすうす感じていましたが、はっきり書かれているのは初めて見たような気がします。
それと、第一章(序章)にあるブラックホールのエントロピー(情報量)の数式が最初に強調されているのも特徴と思います。
こんなのを見ていると、重力理論の完成に必要なものは、あとはたった一人の天才だ、みたいな感じですけど、現在の技術では物理実験で確認するなど途方もないこと、という状況はそのままみたいです。
いやまだざっと見ただけで、あとは通勤時間に少しずつ読む予定なので、まだ評価は出来ません、というか私が内容を理解できるかどうか。
こうなるといつものように、むらむらと妄想が湧いてきます。
基本的な所はだいたい書かれているように思いますけど、実際の光子や電子やクォークの振る舞いとの関係はもっと知りたかったです。超弦理論の閉弦が重力で、開弦が電磁気学みたいで、電磁気学との対応は見る人が見たら分かります、みたいな書き方ですけど、今の私には無理。
それと、よく考えたら、一階述語論理の式で、これが何ビット相当かなんて、あまり気にしていなかったような気がします。
命題論理自体は何ビットが扱えるか、だけの話で、記憶量としてのビットとは関係なく、一階述語論理になって初めて記憶量が出てくるはずですが、さて、具体的な論理式を示されて、これ何ビットですか?、と問われても私には回答できません。もしかしたら、論理回路の規模で決まるので不定かも知れないし。
多分、数式と束縛変数と自由変数が一体となった、いわゆるクロージャ(関数閉包)なら、情報量っぽいものが算出できそうですけど、知らないだけなのか単に気付かなかっただけなのか、算出方法は知りません。