ふう、やっと本題に入ります。前座が長かったですが、多分、必要だったと思います。
いきなりデータベースのテーブルの設計の話に入ったところで、いやまて、なぜそんなものが必要なのだ、普通のファイルではいけないのか、そもそも何の役に立つのか、データって何だ、などの質問が殺到して、全く先に進めないと思います。
ファイル形式というかデータ型としてのデータベースは珍しいものでは無く、たとえばWindows NT (今のWindows 10を含む)の元となったDEC社のVAX/VMSではISAMファイル形式が標準で装備されていました。これにいわゆるロック機構(排他制御)を追加すればデータベースのテーブルになります。
なぜかWindows NTになったときにファイル形式のISAMは省かれてしまいました。
少し昔にはオフィススイートに個人用データベース、MS Accessとかが用意されていたので結構遊べましたが、今はなぜか省かれています。特にAccessはデータサーバーのデータベースのテーブルに直接接続できるので重宝していました。その代わりなのか、表の一覧くらいは出来るユーティリティが配布されていましたが、今はあるのかどうか。
そう、表(テーブル)。今は表計算ソフトを個人用データベースとしても使う感じがします。かつては表計算ソフトの縦は256行とか、その後も8192行程度だったのでデータベースには物足りないです。しかし今は軽く10万行とか扱えるので(ついでに横方向もやけくそなくらい取れる)、おそらくこちらをデータベースの代わりに使っていると思います。
大企業のデータベースでもテーブル単位だと10万件を超えるのは数えるほどしか無いと思います。
さっき調べたら表計算ソフトでもQBE(query by example)と呼ばれる問い合わせが関数として用意されているようです。しかし、データベースとして使えるかどうか試したことはありません。
ということで、本来ならばMS Accessなどを練習台にするつもりでしたが、現状で個人的に遊べるデータベースソフトがすぐには見つからないので、以後、概念的な話になってしまいます。
私に暇とやる気があれば学習用の簡易データベースシステムを作っているところですが、もちろん暇はありません。読者には申し訳ないです。