海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

初雪

2016-01-12 08:34:14 | 短歌


ふるさとのりんご畑の香がするとあなたが言った初雪がほら


今日は寒く横浜に9日遅く初雪が降ったそうです。
この歌は二人で暮らす部屋の窓から初雪を眺めているシーンとも、初雪が降った日前に別れて故郷へ戻ってしまった恋人を思っている歌とも取れます。
しかし最後の「ほら」で今初雪を見ていると取る方がロマンティックで初々しい恋の歌になります。
故郷から遠く離れて暮らしていて故郷に思いをはせる恋人の気持ちに寄りそう作中主体。
『神田川』の世界、後者の意味だったら『なごり雪』ですね。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 閉店 | トップ | 冬の三日月 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
たとえば 「心の草原」 (デ某)
2016-01-13 22:47:40
啄木『故郷の訛り懐かし停車場の人ごみの中にそを聞きに行く』を連想し、
また 俵万智さんの「サラダ記念日」の感覚も・・・。
記されているように 「ほら」も 「神田川」 「なごり雪」の世界も・・・。

不思議なほど? 面白い歌!だと思いました。
そして まったく無関係に 岡村孝子の数々の歌を想いました、
たとえば「心の草原」とか 「虹をおいかけて」とか・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=BAKzI93JZRQ
返信する
デ某さん (沙羅)
2016-01-14 08:50:50
ありがとうございます。
私にはめったに作れない青春短歌なので思い入れがあります。
「りんごの香がする雪」は

北原白秋の有名な歌・・(人妻である恋人を朝夫のもとへ帰る時の歌)

君かえす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとく降れ

のイメージを頂戴しました。
でもリンゴは寒い地方のものなので、雪はリンゴ畑を思い出させるかも知れません。
返信する

コメントを投稿

短歌」カテゴリの最新記事