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昨日読売TVの夕方の番組で兵藤の⦅昔散歩⦆というコーナーで浜寺公園周辺だった。
何十年前の一枚の写真を手掛かりにそれが撮影された場所を見つけ同じ場所から写真を撮るという企画である。
浜寺公園は私が子供のころ近くでよく行ったたところなので見てみた。
昭和38年に海が埋め立てられて臨海工業地帯となるまでは、明治時代から有名な海水浴場だった。
そのころの懐かしい写真もあった。
辰野金吾事務所設計の南海電鉄旧浜寺公園駅舎は今は昔の位置より少しずれて移築され保存された。
2年まえ私は移築されたとのニュースを見て行ってみた。
商店が並んでいた駅から公園までの道はすっかり変わってしまったが、松露団子の店だけは残っている。
中学の同級生の実家だった。
番組で出た来た店主は50歳で同級生の子供としては大きすぎるかも。
もしかして同級生は次男で、この店主はお兄さんの子かな?
2年前行ったときはちょうど定休日で松露団子が買えなかったのは残念だった。
浜寺公園駅の高架が完成したときは旧駅舎はその入り口となって道の正面に戻るそうだ。
今から9年後。
生きているかな?多分生きていると思うけど。
生きていたらまた訪れてみよう。
『海』の連作のうち浜寺公園に関する歌だけ再掲載する。
マニキュアとふ言葉を知らぬあのころの手に並べたる桜貝美し
鋭角のガラスの並ぶ高塀を見上げ海への道を歩みき
拉致といふ言葉はあらず浜寺の海にひとりで遊びし頃は
臨海のコンビナートの運河には海の名残のささやかな波
この海に白き砂浜ありしこと知つてゐるのは老人ばかり
埋め立ては半世紀前にはじまりぬもうほどけない配管の束
感情を持たぬ光のまぶしさよ湾岸に建つ石油プラント
工場の夜景を愛づるクルーズは若者たちの歓声に満つ
できれば歌にでも絵画にでも表現して心に留めたい建物ですね。
でも、そう感じるのは写真の雰囲気が良いからかも。
逆光が効果的で。
移築してあり、戻されるのですか!その価値はあるでしょうね。
見てみたいものです。
解体の話もあったのを地元の人が必死に頑張って保存にこぎつけたそうです。
また現役に戻った駅舎を見てみたいです