ユーモアを解するごとき顔をしたイタチに出会う庭の片隅
家の庭や近辺でイタチを見たのは去年の秋ごろ。
最初は裏の庭から我が家のフェンスを覗いていて顔だけを見た。
なんともユーモラスな顔をしていると思った。
次は隣の家の溝から物置に入り込んだらしくガチャガチャとしばらく音を立てていた。
その次は向かいの家の生垣から顔を覗かせていた。
そして最後には我が家の前の道路でバッタリとイタチと出会ってしまったのだった。
何秒間かイタチとお見合いをしていた。
その時イタチの全身を見た。
イタチは体の長さに対して顔が小さい。
そして茶色と目の辺りの黒色が野生と言うより漫画の世界の動物のようだった。
イタチは住宅街で何を食べて生き延びているのだろう?
ネズミはあまりいないだろう、鶏を飼っている農家など勿論ない。
なんだかイタチを応援したくなってしまった。
その後しばらくしてイタチを見なくなった。
どこか別の場所へ行ってしまったらしい。
元気にしているかな?