アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

水上にて

2018-01-10 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

国鉄時代には、年末年始の多客臨の撮影を終え、一息ついた後、向かう先は上越線のことが多かった。ちょうど今の時期は、積雪を気にかけながら天気予報をよく見たものだ。上越線の話題はここでも結構触れているから、細かくは割愛したいが、アントンKが子供の時期から憧れていた清水トンネルの北側、新潟県側にはなぜか思い入れが未だにある。最近よく見かける氷柱取り列車まで撮影する気にはなれないが、機会を見つけてまた足を運んでみたい。

ここでは夏場に出向いた時の写真を掲載する。「The KOKUTETSU」と言ってもいい様な写真。EF65PFの補機に就くEF16。その横にはEF58けん引の急行「天の川」が到着した。これが毎日の日常の光景。今を思えば信じがたい光景に思える。

1980-09-10     上越線/水上にて


リゾートやまどり~サイドビュー

2018-01-08 16:00:00 | 鉄道写真(EC)

かつて、市販の時刻表には載っていない団体臨時列車が数多く走っていた時代は、それ用の客車や電車が多く存在し、それらが普段は走らない路線を走行する場合、その臨時列車の撮影を目当てにこぞって出かけたもの。ちょうど30年くらい前か、それ以前の時代の話になる。そしてその後、民営化されてからは、ジョイフルトレインと称して、今までの規定に捕らわれない奇抜な外観の列車が登場し各地を駆け巡った。そんな時代を思うと、今は随分とさっぱり簡素化されてしまった。世の流れに従って走る車両も変わるということだろうが、昔のような団体専用列車自体が減少しているようである。

先日もたまたま撮影に出ていて、突然やってきた「リゾートやまどり」という485系改造の電車。後で調べたら足利イルミネーションのイベントへ向かう多客臨だった。寝台車のように丸く高い屋根が特徴で、運転室の後は展望席のようだ。色合いも奇抜というよりどちらかと言えばシックと言えるか。いつか気の合った仲間同士で乗車し旅したら、さぞ楽しかろうと思いながらテールを見送った。

2018-01   9833M   リゾートやまどり 485系


今を生きる蒸機たち~C6120

2018-01-07 09:30:00 | 鉄道写真(SL)

平成30年、今年の初撮りはSLから始めてみた。

考えてみれば、昨年は東武鉄道でも蒸気機関車の運転が始まり、今や全国でも蒸機を見られるポイントは一時期に比べればかなり増えたと言える。鉄道写真の中でも、やはり蒸気機関車は大きなカテゴリーになるから避けて通るわけにはいかないはず。国鉄時代の現役蒸機を知らないからと言って、むやみに無視はできないだろう。それほど蒸機は、写真を撮る上での被写体として奥が深く、また魅力に満ちていることを今さらながら再認識してきた。昔に比べてカマが綺麗過ぎるとか、人が多いとか端から言わず、今の機材を持って現場に出かけてみれば新たな世界が見つかる。撮影を楽しむことが第一なのだからね・・

上越線を水上まで走る「SLみなかみ」号。この日は、C61が一般形客車6両を牽いてやってきた。正月明けということもあり、人出もそこそこ多かったが、のんびりと撮影を楽しめた気分。空気の冷え切った上州路は冬晴れの快晴。下り列車は、太陽を背にして走るため撮影しづらいから今回はかつて良く行ったポイントで構いてみた。思いのほか煙が上がり焦ったが、旧客がわかるようにフレームアウトさせてアップを狙ってみた。煙による架線の影が目立ったことは想定外。ちょっとこれは見苦しいですね。

2018-01-06       8731ㇾ  C6120 SLレトロみなかみ号


東海道ブルトレは王者の風格!

2018-01-05 17:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

SNS等で目にするのは、1月5日はEF15の日らしい。単に数字のゴロ合わせなのはわかるが、どうしてEF15になるのかおっさんには理解が苦しい。15というゴロだったら、他にもまだたくさん思い当たるが、そんなことは大したことないだろう。アントンKは、過去に遡ってこの時期に撮影したものを掲載したい。

前出の記事で、夕方のゴージャスな斜光線と書いたが、この時期の太陽の光はとても美しく何でも撮影し甲斐があるといっていい。キンと冷え切った空気の中、空がオレンジに染まり、やがて生まれたての日が射した時の幸福感は、かけがえのないものだ。その光を身体に浴びると、アントンKはまるでソーラーシステムのごとくパワーチャージでき、一気にテンションがアップ!カメラを持つ手にも気合が入ってしまうのだ。

この時もそうだった。山影から上がって太陽に向かって手を合わせてしまった。「鉄の神様」がもし見てるのなら感謝を申し上げたい心境になる。ちょっと変わり者のアントンKなのだ。

東海道ブルトレが廃止されて随分時間が経ってしまったが、今こうして過去の画像を振り返ると、やはり何だかんだ言っても、東海道線を走破したブルトレは王者の風格を醸し出している。決して撮影した時には気づきもしなかった事が、今こうして時を経て理解される事ってままあることだが、長い間撮影してきたと実感できる反面、まだまだ精神的には未熟であることが少し照れ臭く思っている。写真の「あさかぜ4号」は博多発のグレードの高い編成だった。関ケ原の雪をまとい一路東京を目指す姿は今でも憧れてしまう。

1981-01-06   4ㇾ EF651116 あさかぜ4号


成田臨の季節

2018-01-04 15:00:00 | 鉄道写真(EL)

穏やかな正月も過ぎ、一気に現実に引き戻されている感の強くなった1月4日。わかってはいるものの、どこか気ぜわしくなってしまうのは相変わらずだ。今年の冬はラニーニャ現象とかで、このところになく寒い予報だが、果たしてどうなるのだろう。結構周期的に寒波が日本列島を襲って大雪をもたらしているようだ。もう自然災害はこりごりで、何とか穏やかな1年になって欲しい。

以前にも書いていると思うが、正月明けは我々に成田臨という初詣臨の撮影のことが思い起される。成田山新勝寺へ初詣する団体客専用の列車が数多く走っていた時代のことだ。今にして思えば、多種多様の車両たちがここ成田に集結、列車ファンには正月早々目の離せない時期だった。その中でも88年からのEF58入線は当時トピックで、撮影仲間とともにキンと張りつめた空気の中沿線に繰り出たものだ。

その後、時代が移ってゴハチが去っていくと、その後をEF65が引き継ぎ、そして電車化され、ついには、その列車自体が消滅していった。ここでの掲載は、ゴハチのあとを受けついて活躍していたEF65P型。12系客車も原型車が8両編成の成田臨。初詣を終え、帰路に就く上り列車を松崎の築堤を見下ろす位置から狙ってみた。この時期は、夕方の光でも一番ゴージャスな斜光線となり、陰影を落として通過する列車をみてため息が出るほどだった。

2001-01-15    9848ㇾ EF65501 12系8両編成