アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

重連で往く贅沢な旅~EF58+EF57

2020-05-19 12:00:00 | 国鉄時代(カラー)

鉄道撮影に目覚めた頃、自宅を始発で出発し目的地に向かうことが増えた。当時は自動車免許もなく、鉄道利用で向かうことは当たり前だったが、マイカー時代の到来とともに、そんな少旅行も減ってしまった。東北方面へ向かう場合、始発から乗り継いでぎりぎり間に合う列車が、121列車という福島までの客レで、まずはこの客車列車に赤羽から乗り込むことが目標となる。ホームに止まるか止まらないか、まだ動いているのに出入りドアから乗り込み、ガラガラの車内へと足を運ぶ。一人ボックスシートを陣取り、窓を半分開けて暫しの列車旅が開始されるのだ。

掲載写真の日も、赤羽乗車で栃木まで向かった日のもの。まだ薄暗い赤羽のホームに1灯の前照灯が近づきゴハチだと解ると、ちょっと落胆したもの。しかしこの日は、何とEF57と重連運転でホームに入ってきた。しかも回送重連なのに次位パンタも上がっていて4パンでの運転。自分が乗る列車が偶然とはいえ重連運転。それだけで大興奮したものだ。窓ごしから見るゴハチとゴーナナ重連の後ろ姿は、何とも頼もしく、今でも脳裏に焼きつ浮いている。

掲載写真は、そんな道中、停車時間を利用して撮影した同列車。この時はEF58が前機で落胆した思いがあったが、これだけ時間が過ぎてしまうと、こんな小さな思いも懐かしく思い出される。

先が見えない今の時代、こんな鉄道での小旅行を一つの目標にして日々頑張ろうと思っている。同じような旅情は味わえないだろうが、そんな想いを探してみたいのだ。

1976-10-31   121ㇾ  EF5884+EF5713      東北本線:間々田駅