アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

ある日の鉄道風景~大宮にて

2020-05-04 21:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

来るもの拒まず、何でもカメラを向けて撮影していた時期がある。それが駅であろうと、線路端であろうと、近づいてくる車両を片っ端からシャッターを切った若き頃。絵心もなく、もちろん考えすらなく、ただシャッターを切ることが楽しかった時代。今のような連続シャッターではないから、ボタンにかける指にも力が入る。ベストのタイミングを逃さないよう極限の集中をする。それがとても楽しかった。模型作りのため車両にカメラを向けてから、いよいよ撮影の方にシフトしていった時期だろう。良い思い出だ。

以前にも記事にしたが、親戚が埼玉にいたため、大宮駅には昔から縁があった。今回は当時の大宮でのスナップ写真を掲載してみる。引っ切り無しにホームに入ってくる特急・急行列車群に混じって、貨物列車も負けじと轟音とともに姿を現す。この頃の貨物機の主役はEF15だが、EF65PFやEF81の貨物列車も見られた。時たまやってくるEF65PFの牽くコキ10000編成のフレートライナーは、東北筋ではまだ珍しかったと思う。

停車中のクモニ83の脇を側線を渡りながら通過する高崎線からの貨物列車。今の事を思えば、貨車もバラエティ溢れる長い編成だったが、当時は機関車に目をやることがやっとで、続く貨車まで興味が沸かなかった。走行音だけは好きだったが、何か勿体ない気になってしまう。

1978-09-20  2660ㇾ  EF15124    高崎線:大宮駅にて