アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

武骨な電機「EH10」の記憶

2020-05-27 19:00:00 | 国鉄時代(カラー)

現代の電気機関車の中では、EH200/EH500/EH800と3種類ものH型電機が活躍し、その幅まで広げている。そもそもH型機関車とは、動輪を8軸持つ大型機関車ということになるが、現在活躍中の3種の電機は、それぞれ重連総括運転の回避を一つの目的として生まれた機関車のようだ。EF64の重連運用や、ED75、ED79の総括運転をことごとく駆逐しデビューした機関車たちなのだ。見た目は、連結型とでもいうか、機関車同士が手を組んで常に走行しているのだが、アントンKが今まで見てきた重連運転とは、やはり印象も異なることは否めない。

今回は、H型の元祖とでもいうべきEH10型電気機関車。アントンKが鉄道撮影として線路端に立ち始めの頃、辛うじて撮影はできているが、この電機を目的で行動したことは無く、ほとんど全てが二の次のものばかりで情けない話だ。確かにとても地味な印象だったことは、今でも思うが、当時は数々のスター機関車の存在があり、目が行き届かなかったというのが本音だろう。早朝のブルトレの撮影のため真鶴に行き、合間にやってきたEH10の普通貨物列車。この時代、改めてこの機関車を眺めると、とても淡白で武骨なデザインが国鉄っぽく見えて逆に新鮮さを感じる。華やかさは確かに無いが、底知れぬ力強さは、大いに感じてしまうのだ。

1978-09-17   2166ㇾ  EH1055         東海道本線:湯河原-真鶴