アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

国鉄時代のH型電機「EH10」

2019-03-27 17:00:00 | 国鉄時代(カラー)

JR時代の電気機関車と言えば、アントンKはまずEF210やEF510を思い浮かべるが、H型の電気機関車のEH500やEH200の活躍も以前より増して来ているようだ。いつもそこには、新陳代謝があるわけで、彼らは古くなった機関車の置き換えで生まれてきた電気機関車たちなのである。

金太郎ことEH500は、ED75重連運転の置き換えだった。特急貨物の重連運用から徐々にED75が消えていったことが懐かしく感じる。(九州では、一部ED76の置き換えが進行している模様)EH200も同じようで、中央線(東線)のEF64運用の淘汰目的で増備されてきた。世の中、重連運用が減少しているが、おそらくEH500やEH200の活躍に比例しているのだろう。機関車の管理も、それまでの2つから1つで済むからより合理化が進むし、手がかからないのだろう。この傾向は今後ますます進むと容易に想像がつく。

さて今回は、国鉄時代のH型電機を掲載する。「EH10」という、真っ黒で四角い大きな電機だった。H型だから、今のEH500のように見かけ重連のように車体が2台連結した機関車。角ばった黒い車体から、力強さを感じたが、お顔は随分とあっさりしたシンプルな醤油顔で、その風貌から質実剛健な機関車のイメージがアントンKにはあった。EF58やブルートレインの撮影に東海道線に出向くと、その道中、必ず何本かやってきた印象で、この機関車を目的で撮影に行った覚えは残念ながら無かった。もっとも当時は、機関車の運用もよく解らず、EF60やEF65、EF66に交じってやってきて、偶然の遭遇がほとんどであり、気持ちを入れて撮影したことがないから、あまり大した画像が残されていない。こんな機関車が保存され、どこかで定期的に走っていたら、お若いファンにはどう映るのだろうか。少し興味が沸いてしまう。写真は、ご存知山崎の大カーブをいくEH10のカートレイン。機関車の黒と、ク5000の赤のコントラストが美しいが、このク5000という自動車を運ぶ貨車もいつの間にか消えてしまった印象。好きな車両だっただけに残念だ。

1979-05-05       EH1016     東海道本線:山崎-高槻にて