古い画像を並べては、その当時の想いを忘れないうちに書き留めておく事が続き、何だか自分のための備忘録のようになってきた。世の中も大きく変わり、趣味の考え方も多種多様となり、ネット環境でのブログという物の使い方も人それぞれだ。アントンKもこの先どのくらい継続できるのか、よくわからないでいるが、今はこんなスタイルで書き進めればと思っている。演奏会でも、直近のレビューのみならず、過去の思い出の演奏会や、お気に入りのレコードなども書き残していけたらと考えている。将来自分自身で読み返して、その時また新たな発見があるようなものを書きたいが、駄文の羅列に呆れてしまうだろうか・・・
社会人になり数年も経つと、すっかり時間の使い方にも余裕が生まれ、仕事の合間にチョコチョコっと撮影する時間を持つことができた昭和時代。そういった意味では、当時は恵まれていたかもしれない。仕事で毎日のように出入りしていた横浜守屋地区。ここの近くには、今でいう高島貨物線が通っていて、新興駅という貨物駅があった。当時アントンKは、この新興駅をほぼ毎日のように横目で見ながら職場へ向かっていた。必要以上に大きなカバンを涼しい顔をして持ち歩き、必要とあれば、コソッとカメラを構える。スーツにネクタイ姿だが、そんなことはお構いなし!最寄り駅は、新子安駅ということもあり、お昼休みには、荷33ㇾと場合により8111ㇾの2本のゴハチを仕留めて、満足して戻る至福の時間が持てたのだった。当時世間では、この2本の列車のことを「昼のプレゼント」と言っていたが、好みの機番が現れればウハウハで、その日一日がハッピーデーに変わった単純な自分。とても懐かしく思い出される。そんな時代だが、ある時、高島貨物線にゴハチが通ったことがある。その時の写真を掲載してみたい。記録帳には「ミステリー鉄道記念日号」と記述があるが、EF5861が旗を左右に掲げてゆっくり現れ、度肝抜かれたことは昨日のことのようだ。この時、撮影ポイントもままならず、入れ替え中のDE10に邪魔される形で、思うように撮影できなかったのだ。憎きデーテンが行きかう中だから、よく考えればなんてことないはずだが、そんな悔しい想いが今も湧き出る画像を戒めの意味で載せておく。30年以上前の痛恨の1枚だ。
1986-10-14 EF65861 ミステリー鉄道記念日号 高島貨物線:新興駅付近