風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

ナショナル・トラストという抵抗/高尾山圏央道は必要なのか?

2008-03-27 00:00:56 | コラムなこむら返し
Takao_trast_mov 沖縄北部やんばるの森で行われている暴挙は、ひとえに高江だけの問題ではないと思う。この、東京でも同じようなことが行われているのだ。

 東京の西部に位置する高尾山は、江戸時代から続く山岳信仰の霊峰でもあり、現在でも参拝客が引きもきらず、さらには相模湖が裏にひかえているため格好のピクニックコースとして都民の憩いの山である。その山に圏央道というトンネルが建設中で、無惨な自然破壊が進行中である。

 ボクも最近まで知らなかったのだが、その高尾山の豊かな自然を守るために「ケンジュウの会」や「むささび党」という市民団体がつくられ、この5年あまり裏高尾のナショナルトラストに取り組んでいた。
 それが、いよいよ圏央道建設のための土地収用法にひっかかって(期限は25日だった)いつ収用作業がはじまるかわからない状況らしい。それで、2月にツリーハウスのような座り込み用デッキをつくり、そこを和居和居(わいわい)テラスと名付けて落語やトークや果てはミュージシャンのステージとして、楽しくワイワイと「すわっていいとも~工事だよ!全員集合」という悲愴感には無縁の座り込み運動を続行している。

 このような記事が23日の朝日新聞都民版に載っており、それで状況を知ったが、この記事自体のソースも市民のための市民インターネット新聞と銘打ったJanJan Newsからの転載だったようだ。
 この運動が、オオタカの生息圏を守れといった主旨で闘われていたいわゆる「高尾山天狗裁判」とどのような関係があるものか、ないものか現在のところ未確認だが、その運動スタイルが多くの若者の支援を受けているようである。

 4月3日(木)には阿佐ヶ谷Loft Aで、トークとライブの集いが持たれる予定らしい。「高尾山に穴があく!?~高尾山圏央道建設計画について考えよう~」という名である(19:30スタート。前売1,500円/当日1,800円)。

(写真)市民インターネット新聞JanJanNewsより転載。掲載記事も参照させていただきました。