マジョルカピンク

水曜どうでしょう。大泉洋。大谷翔平。大好き

QJ

2006-11-11 00:54:01 | 
ありがたいことに昨日今日と仕事がそれほど忙しくなく、会社の帰りに書店に寄れるというのがとても嬉しい。私はインターネットショッピングにあまり興味がない。便利だと思うけど、商品を直接手にとってあれこれ選ぶ楽しさがないからだ。カタログを見れば同じじゃないかと思うかもしれませんが、実物の商品にはなんというかオーラみたいなものがあると思う。書店にズラリと並んだ中から本を選ぶときは、感覚的なものを頼りにしてる。大袈裟にいうと運命の出会いみたいなもので、私はいつもそれを楽しんでいるのです。そしてなんとなくカンで選んだ本には当たりが多い。
昨日はなんとなく遠くの本屋へ足を延ばしてなんとなく物色していたところ、最近の若手実力派女優の特集コーナーがあって、長澤まさみやら沢尻エリカやら宮崎あおいなどの特集号や出演作に関する本がどっさり。本来なら興味のあるはずもないコーナーなのですが、ふと長澤まさみ表紙の小冊子が目に入る。なーんとクイック・ジャパンじゃないすか。私この雑誌好きです。「噂の真相」や80年代から90年代前半の宝島みたいなイキのいいサブカル雑誌が少ない今、サイゾーとともに貴重な存在だと思います。ただマニアックなので普通の小さな本屋には置いてないことも多いです。Vol67は長澤まさみ特集とともに、なんともうひとつの大特集が「政治-森達也責任編集」!!!森達也大好き!!しかしなんでQJで政治特集?それぐらいヤバイ時代なんすね。もう即買いですよ、即買い。実は買ったのは水曜どうでしょう特集以来っすよ。高いからさこの雑誌。900円。しかし安い買い物でした。もー面白かったもん。特に森達也VS小林よしのりの対談ね。これ最高。リベラルなカリスマ放送作家と現在の右傾化の流れを作ったと思う重要人物極右マンガ家。この一見まったく相容れない組み合わせのはずが、以外に話がかみあっているのだ。結局日本を想う気持ち、現代社会を憂う気持ちがともに真剣なものであるからこそ違う考え方でも共通する部分も出てくるのかな、と思う。この真摯な気持ちというのが今の政治家にはないものだ。森さんは小林さんとの対談を熱望した。自分と全く考えの違う人とも話し合いたい、歩み寄りたい、という姿勢に感銘を受ける。実は私も最近のいじめ問題や先日のアメリカ中間選挙など見るにつけ、少し今までの考え方に変化が生じつつある。今まではなるべく好きな人たち、素敵な人たちとだけ付き合いたい、同じような考え方を持った人たちと穏やかに暮らしたい、と思っていた。たとえば水曜どうでしょうが好きな人とは感性が似ていると思うから、話してても楽しいし、そういう人ばかりの世界ならどんなにいいか、などと考える。いじめをするような人間がいるところには行きたくない。ネオコンなんていやだ。でもそうやって異端(自分にとっての)を排除して同じ考えの人ばっかり集まった世界ってどうなんだ?それは共産主義の考えじゃないかしら?もしくは宗教の。そういう世界ってユートピアに思えても、実は退屈で面白くないんじゃないかと。色々な人や考えがあっていいし、喧嘩する必要はないけどぶつかり合うことも互いを理解しあう上では必要なことなんじゃないかと。そんなこと考えてたところへ偶然こんな本と出逢ったので何かのメッセージかと思いましたね。とにかく読み飛ばすところのない中味ぎっしりの濃い本でした。
そして本日は近所の書店で城繁幸「若者はなぜ3年で辞めるのか?」を購入。
正社員だが時給換算200円という企業は増えてきている。「上司を食わせる」ために過労死寸前までクタクタに働かされ疲弊して辞めていく若者たち。彼らが感じる閉塞感、その原因は?という本。いやーうちの会社の話かと思いました。面白いです。理論が明快です。そして日本の未来を考えると、恐ろしい本です。

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