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野球と空気

2017-07-11 17:52:03 | ファイターズ
先日アメトークで久々の高校野球芸人見ました。
印象に残ったのが昨年の夏の甲子園で9回裏の大大逆転劇で東邦に敗れた八戸学院光星ですね。圧倒的不利な状況、あと少しでゲームセットという状況でも頑張る応援団の声援に触発され、見事球場全体を味方につけ、勝利をもぎ取った東邦。でも私って生来の負け組なのか(-_-;)
敗れた八戸学院光星はどんな気持ちだったんだよ…と敗者の側に思いを馳せてしまう。
この時確か試合後八戸の投手は「球場全体が敵だった」とコメントし泣いていたはず。これはキツいですよね…。この選手は大学野球の方へ進んだようですので、願わくばこの屈辱を胸に、選手としてさらなる飛躍を遂げてほしいですね。
私が言いたいのは、その時の球場の観客の空気というか…。勝負というのはそういうものに結構左右される部分があると思いますけども、往々にして観客というものは「こうなったほうが面白そうだな」というほうに安易に流されていく傾向にあると思います。(野球とは関係ないけどこれまで安倍政権には及び腰だったメディアが急に森友問題加計学園問題で元気になり安倍政権を糾弾するようになったのも、この問題なんか面白そうな展開だし面白そうな人もたくさん出て来るなあもっと見たいなあ、という世間の風を受けてのことだと思うんです。)

それで思い出すのが2006年の早実VS駒大苫小牧ですなあ。
歴史的名勝負として語り草になっている決勝の試合。あの時は白いユニフォームのイケメンエース斎藤佑樹がハンカチ王子という二つ名まで得て、メディアを味方につけ盛り上がりました。対する駒苫は黒いアクセントカラーのユニで、エース田中将大はふてぶてしくさえ見え、世間は早実に勝ってほしい的な流れでしたね…悔しかった。結果的にそうなってしまいましたし。
その時の、マー君が感じた屈辱も相当なものだったと思います。2人はそれぞれプロの道へ進み北海道の英雄だったマー君は高校卒業後楽天へ行き大エースに。東日本大震災で傷ついた東北を励ますかの如く、チームを日本一へ導きメジャーへ。その後の活躍は言うまでもなく。
斎藤投手は大卒後何の因果か北海道日本ハムへ。人気は今も健在で何かと話題を振りまきますが、実績は正直物足りないところではあります。この2人いつもこれまでも色々と比較されお互いウンザリしているでしょうが、何か物語風というか運命的なものを感じてしまいますよね。

さてそんな斎藤選手が今日はオリックス戦に登板します。
二軍と一軍を行ったりきたりし今シーズンはこれまでのところ僅か1勝。
メジャーでバリバリローテの一角を任されているマー君とは雲泥の差でも、先発が足りなく苦しんでいるファイターズには必要な選手です。
今年それこそファイターズはこの世間の逆風のような妙な空気に悩まされている。と思う。
WBCでは中島大谷が欠場。特に大谷選手は仮病と叩かれ、その時のチームや監督の対応まで批判された。怪我が癒えオープン戦でホームランを打ったら打ったで叩かれたし、公式戦出場わずか1週間後ほどで怪我した時も散々言われました。そして復帰したらしたでまた色々言われ、本当に気の毒なことです。正直この世間のファーターズに対する逆風が、今年の不振を招いている原因の中の一つではと真面目に考えてしまいます。落合元監督が中日の選手をWBCに出さなかった年は成績が低迷し、あの時の世間の批判がペナント最後まで尾を引いたと言わしめたのですから。
私は運命論者で美輪さんの言う正負の法則というものを信じている。
斎藤選手は甲子園の栄冠の後プロ入りして苦しみ、マー君は甲子園で屈辱を味わいプロで大成功した。ファイターズもそうです。昨年はドラマチックな怒涛の追い上げであれよあれよという間に優勝し、日本一まで駆け上がった。夢の様なシーズンでした。でもその煽りなのか今シーズンは多くの選手が怪我や不調に泣きチームは苦境に立たされています。
でも栗山監督曰く「苦しむことに意味がある」です。苦しんだ分またあとから栄光がついてくるのではないでしょうか。大谷選手にしてもプロ入りしてまずまず順調にきたもののこのシーズンはかつてない苦しいシーズンとなっています。昨年球界一のスーパースターと謳われ、二刀流は大正解だったと絶賛されMVPはじめたくさんの栄誉に浴したからこそ、今の苦しみがあるのかもしれません。苦あれば楽あり楽あれば苦ありで、今年の苦しみが報われる時が来ると信じています。同じく斎藤選手にもそろそろ次のターンがあってしかるべきです。注目されるがゆえに何かとニュースになりがちですが、その度にネットで叩かれ、悲しい気持ちになります。放たれた言葉は自分に返ってくるはず。無責任に批判する人たちを見返すような活躍を、私は待っています。

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