マジョルカピンク

水曜どうでしょう。大泉洋。大谷翔平。大好き

二つの試合

2017-10-06 18:50:11 | ファイターズ
昨日のメットライフドームでの西武との最終戦。昨年リーグを制覇し監督を胴上げしたこの球場。昨日のスターティングメンバーに、昨年CS、日シリを戦ったメンバーは近藤選手のみ。
最年長は大田選手という学生チームなみの若い顔ぶれ。昨年の自分が見たら「!?どこのチーム」と思うでしょう。この1年ファイターズにとっては正に激動の大変な変革の年となりました。それを象徴するようなオーダーでした。ヤングファイターズが躍動してほぼフルメンバーの西武を抑え勝利。来季に向けてますます将来が楽しみです。

今年は歓喜の連覇となるはずが、シーズン序盤からの躓き。怪我人不調者の続出。連敗に次ぐ連敗。あげく、シーズン途中にたくさんの選手との別れもありました。球団は金に汚く功労者に冷たいと批判されファンは間抜けと罵倒されました。これが昨年ドラマチックにシーズン終盤を駆け抜け優勝、CS、日本一と掛け抜け楽しませてくれたことの代償なのかなと。ファンとしてはとても辛く、悔しくて眠れない夜を何度も過ごした試練の年でした。
でもここへきて、それでも辛抱してずっと応援してきたファンに最後の贈り物がありました。
それが飯山選手の引退試合となった10/3と本拠地最後にして事実上大谷選手の壮行試合となった10/4の2試合です。

飯山選手は、選手の新陳代謝が激しいファイターズにおいて守備職人として一筋20年。主に二遊間、内野の要でしたが、投手以外どこでも守れるユーティリティープレイヤーであり、打においては活躍は少ないものの、印象的なサヨナラに絡むなど謎の勝負強さがありました。イケメンなのにチャラさがなく、派手なことを好まず地道にコツコツと努力する。若手には良きアニキであるとともにお手本となるべき存在。チームからもファンからも愛された特別な選手です。
そんな飯山選手を盛大に送り出してあげたい!とファンもチームメイトも思っていたはず。
しかし前々日の西武戦では完封され全く精彩を欠いた試合でしたので…正直このオリックス2連戦もしょっぱいものになるかも、と心配しておりました。
まさかの若手の大活躍で今シーズンあまりなかった二桁得点。おそらく鎌ヶ谷で飯山選手にずいぶんお世話になったであろう若手が奮起し良い試合になりました。
これだけ点差があったら安心して飯山さんを出せる。賢介選手との最後のコンビ。ゲッツー(セーフくさかったけど)取れたり、最後の打者のボールが飯山選手のもとへ行ったり。あれはやはりオリックスさんが空気読んでサービスしてくれたのかな?ファイターズも井口選手の引退試合では辛酸を舐めたので、そのやり難さよくわかります。すみませんでしたありがとう。
試合中からすでにグズグズだったのですが、引退セレモニー大感動でしたね。ヒルマン監督や梨田監督、勝さん、稲葉さん…メッセージ&登場ありがとうございます。そして「勇次」の歌のリレーね!涙涙のセレモニーが何故か最後爆笑に変わるというファイターズ得意のパターン。あーしみじみと、このチームを愛せずにはいられない。やはりファイターズ最高。いったいこのチームのどこが冷徹で血も涙もないのか。外野の人はなんにもわかっていない。まあファンと選手がわかっていればいいのよな。

明けて翌10/4
とうとうこの日が来てしまったわ。入団した時から、こんな可愛くて凄くて魅力たっぷりのカリスマが去るときってどんなにか寂しいんだろうなって。特に去年優勝してからのこの1年。
契約更改でメジャー挑戦が容認されて以来、渡米が現実化してきて、この日が来るのが怖くて怖くて。しかし去年もそうなんだけどこのマンガの主人公。本来なら昨年の優勝決定戦は順調ならば1日前で吉川投手が投げた日だったはず。栗山監督もラストチャンスというか、不振だった吉川に花を持たせたかったはずなんだけど、期待に応えてくれず炎上してしまった。そして大谷が胴上げ投手になった。今年も、怪我復帰後は不定期な登板で、本来ならもっと前の日だったと思うんだけど、先日京セラで足がつりそうになったりして調整に時間がかかり結局本拠地最終戦が大谷が実質日本で投げる最後の日?になっちゃった感。これまでの登板は力投もあったものの昨年のようなピッチングには遠く、大丈夫かしらと心配な反面、翔平ならきっと最後にしっかりやってくれる!という淡い期待感もあり。見ているほうもドキドキの試合となりました。栗山監督が粋な計らいをしましたね。オーダーはピッチャーで4番。前代未聞の日となりました。
オリックスのエース金子投手との投げ合いになりましたが、いやー圧巻のひと言ですね。
怪我が完治しないままの登板は大反対と批判を続けていた解説岩本さんも諸手を挙げて「こんな選手は見たことないわ!今後も無いわ!」と降参し、途中からアナと解説者のゆるトークになるほどの今季最高のピッチング。球速こそ最高162kmでしたが(いや十分すぎる)グニャリと曲がる魔球スライダーには驚きとため息しかない。やっぱり投手大谷は空前絶後に最高。もちろん打者大谷も空前絶後に最高。イコール史上最高の選手です。こんな凄い選手、おそらく伝説の選手になるであろう彼を近くで見て贔屓として応援できたファイターズファンは本当に幸せ者ですって。最後かもしれないピッチング、号泣で感情を抑えきれないかと思いましたが意外に楽しく観戦できました。なんだろう。凄くて凄くて、清々しくて湿っぽくならなかった。打つ方でも得点の口火を切るナイスバッティング。アンラッキーなことに誤審があって1安打でしたが、4番の仕事してました。最後少しバテたのかボールが多くなってしまいましたけど、終わってみれば完投完封10奪三振。凄いよ翔平。ありがとうありがとう。ファンはこの姿を待っていた。そして目にしっかりと焼き付けたよ。道民はハムファンはずっとこの怪物を忘れない。そしてずっとサポートし応援し続けます。

思えば井口選手の引退試合がウチとだったのも何かのメッセージのように感じる。
ダイエー時代メジャーへ行く約束を反故にされての渡米→メジャーで活躍の方だったから、なんか縁を感じるよね。そしてその大盛り上がりだった井口選手の引退試合、今週の飯山選手の引退試合、事実上大谷選手の壮行試合。めったに見れないもの、体験できないことを経験したファイターズの若い戦士たち。メジャーへこれから挑戦する者。一度もレギュラーになれなくともチームから愛され必要とされ職人として全うした者、メジャーに挑戦して日本にまた戻ってきて活躍した者、野球選手のあるべき姿、生き方、退き方というものをまざまざと見せられ多くを学んだんじゃないかと。
昨年は何度も言いますが逆転につぐ逆転劇でシーズン、CS、日シリを戦い抜き、夢のようなシーズンを見せていただきましたが、失望と悲しみが先行した今年のシーズンも最後にはこんな素晴らしい内容の詰まった試合がたくさん見られたのです。初めて言います。野球最高。
あと残すは1試合。楽天戦が雨で流れて何故かぽっかり1日だけ順延になり1試合戦うためだけに仙台に行きますが、これも何かの縁かな?打者大谷はこの故郷での登壇がラストになりそうです。メジャーでの使われ方次第では今後打席に立つ姿はそうそう見られないかもしれない。これも神様の粋な采配だったりして。
昨年は神がかりとしか思えないことがチームにたくさん起こりましたが、今年はとことん運に見放された年でした。ところがくさらず明るく頑張っていたチームとファンに、やっと野球の神様が寄ってくれたのかもしれません。
昨年日シリの第三戦札幌には朝から不思議な気象イベントがありましたが、10/4にも札幌に大きな虹が懸ったんですよね。最終戦、勝っても負けてもどうか怪我だけに気を付けて、悔いのないようにお願いします。


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