マジョルカピンク

水曜どうでしょう。大泉洋。大谷翔平。大好き

伝説完了

2016-10-31 23:25:55 | Weblog
2連敗と惨敗して重苦しい空気の中札幌に舞台を移したのが僅か1週間前。いやー長く濃い1週間でした。
北海道日本ハムファイターズ日本一おめでとうございます!
1週間前に予言したとおり形勢をひっくり返し3戦目から見事4連勝して、シーズン、CSと同じような大逆転劇の奇跡を今度は全国の野球ファンにお見せすることが出来た。ハムファンとしてはなかなか本来の日ハム野球が出来ず歯がゆい思いもしましたが、純粋に面白くなかった1,2戦に比べ札幌の3連戦はどの試合も手に汗握る凄い試合で生きた心地がしませんでしたが、それでもなんとか粘って粘って逆転に次ぐ逆転で奇跡を手繰り寄せるファイターズというチームの魅力を存分に伝えられた事と思います。
負ければパリーグは弱いレベルが低いと罵られ、急に周り中が敵に見えました。でも勝てば官軍で急に栗山采配や活躍した選手を褒めだし、解説やジャーナリストがこちら側につくようになる。大袈裟ですが人生の縮図を見るようではありませんか。
私自身今回のこの日本シリーズは本当に野球の面白さ、醍醐味を味わうことが出来、その奥深さ難しさにあらためて驚かされる思いです。監督を指揮官としたチェスのようなトランプのような、頭脳戦のゲームなんですね。そういった意味で、戦術に長けた栗山監督に軍配が上がったのは無理もないこと。というか栗山監督が手腕を存分に発揮できる環境が今後も与えられるのであれば、しばらくこのチームが常勝チームとしてずっとリーグを牽引していくのではないでしょうか。球団のGM、スタッフもそろって頭脳明晰の理論派ばかり。しかも人柄も魅力的で人心掌握にも長けているという。
対戦相手へのリスペクトを忘れず、選手とファンへはあふれんばかりの愛。この名将への賛辞はしばらく途切れることは無いでしょう。企業関係者や教育関係者などもこの栗山監督の手腕というのを見習ってほしいなあと思わずにはいられません。

大谷のチームと言われながら、最終戦はその大谷選手を温存して圧勝しました。大谷選手だけじゃないんだ(当たり前なのに)という鮮烈な印象も植えつけ、このチームの素晴らしさを世間にお見せすることが出来て本当にファン冥利に尽きました。6戦目大谷選手を登板させないとか、ネクストバッターサークルに少しだけ立たせて相手を威嚇し結局その回6点取るとか、ファンも鳥肌ものの神采配。勝ってくれるとわかってはいたものの、レアードが満塁ホームランを打つまでは安心できず、あの満塁打を見てようやく全身から力が抜け、緊張感あふれたこのシリーズもようやく終わるんだ…と心からほっとしたものです。
広島は強いチームだと思いました。あの暗闇に赤くうごめくカープファンの声援は恐ろしいほどで、何かモンスターか何かと戦っているような気がしました。でも慣れたせいか6戦目はあまり気にならなかったんですよね。緒方監督の采配がめちゃくちゃ批判されていますが、若い監督ながら立派にやっていたように思えます。ハムファンの私が言うのもおかしいですが、栗山さんの采配が神采配とかマジックとか言われるがゆえに、対戦する監督さんがそれを意識しすぎて自分のペースで出来なくなってしまうのかということを感じますね。ソフトバンクの工藤監督にも同じようなものを感じたんですよ。将棋のように先の先の先を読んで、あらゆるパターンに対応し、特には信頼し時には切り捨て、並の頭脳でできるものではありません。
幸い日本ハムには大谷選手という非常にオールマイティに使えるジョーカーのような切り札がありました。他の球団の方はこの大谷という切り札を持っているのは羨ましい、狡いというのですが、このカードは使い方を間違うとゲームを壊してしまうリスクも大きいと思います。それを使いこなせるのは死ぬほど猛勉強した知将だけではないでしょうか。
でも広島のようなチームと対戦したことによって、当初それほど期待してなかった日本シリーズが大変面白く素晴らしいシリーズになり本当に感謝しかありません。すっかりセリーグのことにも詳しくなりましたし…黒田投手の引退・30ン年ぶりの優勝がかかっていたのにその機会を奪ったハムはヒールになってしまったかもしれませんね。でもハムにも勝さんのために日本一という目標があったのでw勝さん、あなたの言霊がなければここまでこれなかったかも。第3戦目の前にビデオレターが会場に流れましたが、ダルビッシュもありがとう。いいチームですね本当に。心から本当に誇りに思います。

土曜日から日曜日にかけてはビールかけなどの優勝特番などがたくさんあり、名勝負の裏話などをインタビューで知ることができ大変幸せでした。
これから優勝パレード、ファンフェス優勝旅行など楽しいイベントもあるけどまずは侍JAPANの前哨戦かな?激闘続きで選手たちには休む暇もありませんね。この1ヶ月CS、日シリと緊張感のある日々を過ごし、どこか上の空のような毎日を過ごしていましたがようやく平穏な日々が訪れて、安心したような、でも寂しいような…しばらく日ハムロスになりそうです。