午前中ヤボ用で小樽築港へ。今日は天気が良く、いい気持ち。車窓からずっと海を眺めていた。家からはちょっとの距離なのにかなり遠出したような気分になりました。
午後はコンカリーニョへ。イナダ組の公演「Sui Site ~実体の無い透明な犬と彼女~」を見る。
自殺サイトに集まった5人の若者と消えた彼女を探す男たちと強盗を企む3人組。
3つのストーリーが交錯するサスペンス風な物語。
すっごい面白かったです。
大泉さんもダイアリーで書いているのですが(昨日行ったんですってね)、イナダ組はすごく進化してると思う。
やはり納谷さんや武田さん、黒岩さんが全体のレベルを引き上げているような。この3人はもうイナダ組の公演には欠かせないね。特に納谷さんの熱演は素晴らしすぎる。泣きそうになったもん。
舞台の使い方もすごく凝ってて大胆で、昔の駅裏倉庫を思い出しちゃいました。
昨年の第二柿沼特攻隊やコバルトにいさんに通じる、社会的メッセージの強い非常に重いテーマの作品です。貧乏、格差、ホームレスときて今回は自殺、ネット、心の病など現代社会の問題点に真正面に向き合っているのが、なんかスゴイなって。以前のイナダ組というとハイテンションでとにかく笑わせてくれて、ホロリと泣かせてくれてっていう感じだったと思うんですけど、この近年の作品て根底に今の世の中に対するふつふつとした怒りのようなものを感じるんですよね。もちろんテンポもよくて絶妙な間合いで笑わせてくれるんですけど、テーマがテーマなだけに泣き笑いっつーか・・、笑いながらもすごく考えさせられた。親戚に不幸が続いた自分としては特に・・。
今の人たちって「自分」というものが肥大化してしまって、自己実現できない辛さとか、他人と向き合えない惨めさとか、他人にとっては大したことではないような・・理解されにくいようなことで打ちのめされていたりととか・・そういうこと多いような気がするのです。生きていれば死にたくなるようなことは誰にでも経験があると思うのですが、そこを乗り越えていける人といけない人と個人差があって・・。真面目すぎたり、優しすぎたり、心が純粋すぎたり、頭が良すぎたりする人にとっては生き難い世の中じゃないかと。でも私たちは真面目にやれ、とか人に優しくとか、勉強しろとか言われ続けて、そういう教育を受けてきたじゃないですか。それが大人なってから急に、もっと要領よくやれとか、適当にやれとか楽に考えろ、とか言われてもねえ・・って・・ちょっとそんなことを思って切なくなりました。
映画「アフタースクール」で内田監督は大泉さんに
「学校なんて関係ないんだよ。お前がつまらないのは、お前のせいだ」
と今の世の中の病んでる人たちに対して(だと思うんだけど)こんな台詞を言わせていますよね。
成る程ひとつの真理じゃないかななんて私は思ったんですが、どうも映画の感想なんかを読んでいると、この台詞に拒否反応を示される方も多いようで・・聞いてて辛かった、とかね。心にグサっときたのでしょうか。
大泉さんが映画のインタビューで言ってたのですが、人生って自分の考え方次第見方次第で良くも悪くもどんな風にでも変わるような気がするんですけどね。でも傷つきすぎちゃって誰のどんな言葉も耳に入らない人にはどう言えばいいんですかね・・。かくいう私もその日その時によって気分も↑↓しますし、偉そうなことを言える立場にはないんですが。
なんだか舞台と直接関係ない自分語りですみません。
とにかくこの舞台お奨めです。このリアル路線、とってもいいと思います。
午後はコンカリーニョへ。イナダ組の公演「Sui Site ~実体の無い透明な犬と彼女~」を見る。
自殺サイトに集まった5人の若者と消えた彼女を探す男たちと強盗を企む3人組。
3つのストーリーが交錯するサスペンス風な物語。
すっごい面白かったです。
大泉さんもダイアリーで書いているのですが(昨日行ったんですってね)、イナダ組はすごく進化してると思う。
やはり納谷さんや武田さん、黒岩さんが全体のレベルを引き上げているような。この3人はもうイナダ組の公演には欠かせないね。特に納谷さんの熱演は素晴らしすぎる。泣きそうになったもん。
舞台の使い方もすごく凝ってて大胆で、昔の駅裏倉庫を思い出しちゃいました。
昨年の第二柿沼特攻隊やコバルトにいさんに通じる、社会的メッセージの強い非常に重いテーマの作品です。貧乏、格差、ホームレスときて今回は自殺、ネット、心の病など現代社会の問題点に真正面に向き合っているのが、なんかスゴイなって。以前のイナダ組というとハイテンションでとにかく笑わせてくれて、ホロリと泣かせてくれてっていう感じだったと思うんですけど、この近年の作品て根底に今の世の中に対するふつふつとした怒りのようなものを感じるんですよね。もちろんテンポもよくて絶妙な間合いで笑わせてくれるんですけど、テーマがテーマなだけに泣き笑いっつーか・・、笑いながらもすごく考えさせられた。親戚に不幸が続いた自分としては特に・・。
今の人たちって「自分」というものが肥大化してしまって、自己実現できない辛さとか、他人と向き合えない惨めさとか、他人にとっては大したことではないような・・理解されにくいようなことで打ちのめされていたりととか・・そういうこと多いような気がするのです。生きていれば死にたくなるようなことは誰にでも経験があると思うのですが、そこを乗り越えていける人といけない人と個人差があって・・。真面目すぎたり、優しすぎたり、心が純粋すぎたり、頭が良すぎたりする人にとっては生き難い世の中じゃないかと。でも私たちは真面目にやれ、とか人に優しくとか、勉強しろとか言われ続けて、そういう教育を受けてきたじゃないですか。それが大人なってから急に、もっと要領よくやれとか、適当にやれとか楽に考えろ、とか言われてもねえ・・って・・ちょっとそんなことを思って切なくなりました。
映画「アフタースクール」で内田監督は大泉さんに
「学校なんて関係ないんだよ。お前がつまらないのは、お前のせいだ」
と今の世の中の病んでる人たちに対して(だと思うんだけど)こんな台詞を言わせていますよね。
成る程ひとつの真理じゃないかななんて私は思ったんですが、どうも映画の感想なんかを読んでいると、この台詞に拒否反応を示される方も多いようで・・聞いてて辛かった、とかね。心にグサっときたのでしょうか。
大泉さんが映画のインタビューで言ってたのですが、人生って自分の考え方次第見方次第で良くも悪くもどんな風にでも変わるような気がするんですけどね。でも傷つきすぎちゃって誰のどんな言葉も耳に入らない人にはどう言えばいいんですかね・・。かくいう私もその日その時によって気分も↑↓しますし、偉そうなことを言える立場にはないんですが。
なんだか舞台と直接関係ない自分語りですみません。
とにかくこの舞台お奨めです。このリアル路線、とってもいいと思います。