京都で、着物暮らし 

京の街には着物姿が増えています。実に奥が深く、教えられることがいっぱい。着物とその周辺について綴ります。

声楽に和のドレス

2006年11月24日 | きもの関連&小物
英子の今回のドレスはお母さんの箪笥に遺されていた深緑の色無地を、デザーナーの 古谷さんに仕立てて貰ったもの。わたしも立ち会っていっしょにデザインを考えたので当日を楽しみにしていた。

スパンコールで胸を飾りダイエット効果でスリムなお顔&スタイルになって舞台の英子は輝いていた。メイクも舞台用プロ的メイク





「みっつのしゃんそねっと 1」を歌われた平本弘子さん。
作詞は京都弁の詩を書かれる白川淑さんの作品。
その京おんなに因んでコスチュームは留袖をリフォームした和のドレス。
数日前に仕上がったものだとか。
昨年はイギリスのフェミニスト詩人の作品に曲を付けたオリジナル歌曲に私はとても惹かれてその原作を拝見したいと申し出てとても興味を持ったのですが,今回はがらっと作風の異なる和。毎回驚きとともに意欲的にそれぞれ自分のものにして歌い上げられる意欲と歌唱力に魅せられたことでした。







参照
昨年のコンサートについて書いた拙文より

今までいちども聴いたことのない歌曲でした。歌った方はそれをとてもよく歌い込んでおられて、表情も生き生きと満足げで自信に溢れていました。
私は感銘を受けたり、関心が高い場合には,声を掛けてみることに何ら抵抗がありません。そこで、終演後、直接切り出しました。

とても興味深い歌曲でした・・・こう切り出されて嫌がる方はないでしょう。声をかけることは大切です。その方は平本さんとおっしゃる音楽を担当している教授で、興味があるならその原作を送ってあげますとのことでした。

その歌曲は「歳をとるほどに大胆になるわ」というものでした。オリジナル作品だったことも、今日、お送りいただいた手紙とその原著で知りました。平本さんがこのロンドンの詩人の詩集に出会われて、リサイタル用に女性の作曲家に依頼して3年前に誕生させた歌曲集だったのです。
この歌曲の誕生の経緯に触れた文章も添えられていて、私もおおいにひらめきを受けた次第です。

そして、、平本さんが今回出会われた詩は、京都の詩人、白川淑さんの作品。
会場に着物でお越しになった時から私の目は釘付けになっていた方だったのです。



終演後その方がご本人とわかっていっそう関心を持ってお話しました。何と街中のお生まれなのですが,今はウチのご近所だったのです。再会を期して記念ショットをさせていただきました。
歳を重ねるほどに赤が似合ようになるといいますが、白川様のようなことなのでしょうね
年齢を重ねられた知性とたおやかな柔らかさがにじみ出るお姿。
私がお手本にしたい着物を着る思想と着姿がすべてここにあるように思ったのですいいお出会いに感謝。今後ともよろしくお願いします

白川様よりメールをいただきました。

ブログやHPを見せていただきました。有り難うございました。袖から何やらはみ出していてちょっと恥ずかしいですね。
関西詩人協会HP「委員の活躍」で使われている写真の茶羽織(下図)はタイシルクで作ったものです。

白川 淑(しらかわ よし)
略歴
1934年京都市生まれ 大阪文学学校本科・研究科卒業 
所属団体 詩誌「地球」「RAVINE」同人
日本文藝家協会、日本現代詩人会・関西詩人協会・京都市芸術文化協会会員

既刊詩集 『祇園ばやし』(1986)『お火焚き』(1994)『花のえまい』(2004)『日本現代詩人文庫ー白川淑詩集』(1999)など7冊




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