京都で、着物暮らし 

京の街には着物姿が増えています。実に奥が深く、教えられることがいっぱい。着物とその周辺について綴ります。

風呂敷考

2008年01月28日 | きもの関連&小物
晴天が続く冬の日は乾燥しているので虫干しに最適な季節だということを確か中学校の家庭科で習ったことを今でもしっかりと覚えています。
そこで今では使うことが少なくなった風呂敷の小引き出しを整理して干しました。


             (名前入りのマイ風呂敷)

嘗て(今でも一部では)風呂敷は京都では専門の卸し問屋があるほど京都の生活にしっかりと息づいていました。
現に私の伯父は、女優さんの着物の見立てもやっていたほど高島○呉服部全盛時代を支えたひとでしたので、婚礼時には私の名前白抜き風呂敷まで段取りしてくれました。そのひとつがしぼの大きな真赤の奥の名前入りのものです。

また婚家先のご近所まわりには花嫁のご挨拶の品として風呂敷がよく使われました。それはその時代には重宝ものだったからでしょうね。私の場合も件数を訊ねて伯父が段取りしてくれたようです。

時は移って、
ウチのお嫁ちゃんyo ちゃんの場合は東京のオシャレな洋菓子にしてもらいましたし、ウチの娘たちには近頃頂くことが少なくなったお万を誂えました。

また、近年は贈答品は直接手渡しせずに送ったり、直にお渡しする場合でもお店の紙袋がそれなりにキレイなのでそれでお渡してしまうこともあって、風呂敷の出番がさらに少なくなって、もったいないことです。

季節の花柄、そして、源氏物語的な柄(家の苗字入り)、作家もの等ものづくりの街、京都にはいくらでも伝を頼ればこういったものがオリジナルで作れる土壌がまだあります。



特に婚礼や受賞のお祝いにはこういうものを使うとよりいっそう華やぎ心がこもっていいものです。
しかし、それをしなければ礼を尽くしていないかといえば、決してそうではありません。余裕があればそうした方が先方もお喜びになられるでしょうね。。。というところです。

画家さんの抽象画もの、絽目のモダンな菖蒲など見ているだけでも楽しいです。


ちなみに娘たちには結婚時に名前入りのお祝い用の小袱紗とお数珠をオーダーして持たせました。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 安心で落着くコーデ | トップ | インタビュ―頁取材現場 »
最新の画像もっと見る

きもの関連&小物」カテゴリの最新記事