目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

登山者集中の大菩薩

2020-08-18 | 山行~中央線沿線・大菩薩

大菩薩嶺 標高 2057m 山梨県

2020年8月9日(日)くもりのち晴れ  →

メンバー 山の神と私

コースタイム 7:36上日川峠第3駐車場7:47--7:58ロッヂ長兵衛前--8:25福ちゃん荘--9:08大菩薩峠9:20--10:07大菩薩嶺--10:20雷岩(昼食)10:50--唐松尾根--11:40福ちゃん荘11:50--12:17駐車場

このコロナ禍のさなかに東京から山登りに行ってもいいのはどこだろう。真夏に行くには都内だけに限定すると雲取くらいしか浮かばないが、山の神は大菩薩くらいまでならいいんじゃないかという。まあ、山梨県ではあるけれども、東京寄りだしね、ということで大菩薩行きを決めた。

さっそく前回の山行記録をチェックしてみると、2011年に訪れていて、もう9年前になる。そんなに間が空いたのかと思いながら、Googleでルート検索をして計画書をつくりはじめると、なんということだ。裂石からロッヂ長兵衛までの道が通行止めになっているではないか。昨年の台風で道路が崩れ、いま修復中とのこと。通行止め解除は今秋の予定とわかった。

おかげで初めて上日川ダム側の県道218号線を走ることになった。いずれは泊まってみたいと思っていた嵯峨塩館の前も通る。ちょっとわくわく感のあるルートとなった。


左:上日川峠第3駐車場 右:ロッヂ長兵衛

出発当日、山の神と私が目覚めたのは出発予定時間を35分も過ぎた頃だった。あれっ、目覚ましをセットしたはずなのに、おかしいと2人で同じことを口にする。もちろん各自1つずつの目覚まし時計だ。寝不足のせいで鳴り響くと同時に止めて、しかもスヌーズ機能も解除という恐ろしい条件反射をしていたようだった。その分を挽回しようと、いつもより荷造りも化粧も早く済ませ自宅を出発した。談合坂SAでの朝食もサクッと早めに済ませて、大月ICを下りた。

道中一軒だけと思われるコンビニ、ファミマで昼食と行動食を購入。あとは景徳院、嵯峨塩鉱泉(あっという間に通過したが、なかなかいい雰囲気とみた)、日帰り温泉施設を越えてひたすら上日川峠を目指す。峠の駐車場に到着してみると、ずらりと駐車した車が並んでいて、立錐の余地もない。これはアウトかと思っているとロッヂ長兵衛前の辺りで誘導員がいた。この奥に第3駐車場があるので、そちらに止めてくださいといわれる。行ってみると、ほぼ満車。われわれが停めてまもなくここも満杯になり、路肩、そして四駆限定の急坂下のスペースに誘導されることになったようだ(下山後に聞いた)。

7:47駐車場を後にし、上日川峠の公衆トイレに寄って7:58ロッヂ長兵衛前の林道を歩き始めた。


左:シラカンバ 右:ミズナラ

シラカンバやミズナラの森を進んでいく。昨日の天気予報どおり空は曇っているが、降水確率は10%で雨の心配はない。


左:福ちゃん荘 右:ホタルブクロ

先ほどの駐車場に停めた人たちがすべてこの山にいるのだから、相当な人数だ。福ちゃん荘も8:25にしてもうにぎわっている。水分補給をしてすぐに通過する。沢まで来ると、立派なホタルブクロが花を咲かせていた。


左:広い登山道を歩く 右:介山荘のお土産屋さん通り

介山荘にお泊りだったのか、なぜかもうどんどん登山者が下ってくる。9:08介山荘を抜けて、大菩薩峠に到着した。すでに大勢の登山者が休憩していて驚かされる。


大菩薩峠から次のピークを望む

薄曇りだった空はいつの間にか晴れあがり、青空になっている。


上日川ダム

峠からは、いつ来ても気持ちがいいなあと感じる尾根が続く。眼下には上日川ダムと、いつそう名付けられたのかは知らないが「大菩薩湖」が見える。しかし本来見えるはずの富士山は残念ながらガスの中に沈んでいた。


介山荘を振り返る

振り返ると、介山荘が小さく見え、後ろから多くの登山者が登ってくるのが見えた。そして前方からは若者のパーティ。大人気の山域だ。コロナだから、北アルプス回避組や南アルプスに行くのを断念した人たちもいるのだろう。


左:賽の河原と避難小屋 右:大菩薩嶺の2本の標柱

賽の河原の避難小屋前ではレジャーシートを広げている人もいて、どこも大盛況だ。雷岩ではすでにお弁当を広げている人もいる。そこを通過し、樹林帯に入ってほんの気持ち登ると、大菩薩嶺の最高点にたどりつく。ここにも登山者が何人もいた。

山の神と私は、写真を撮ってすぐに来た道を戻り、人が少なかった雷岩を越えたところで昼食にすることにした。


左:雷岩付近にいた人馴れした鹿 右:唐松尾根直下にいた鹿の親子

そこに戻ってみると人だかりができていた。よく見ると、目の前に野生の鹿がいた。もりもりと草を食んでいて、人がいてもまったく気にならないようだった。人馴れしてしまった悲しき鹿。いずれ服部文祥氏に狩られてしまうのだろう。

相変わらず草を食んでいる鹿の傍らで、われわれもコンビニおにぎりを食べることにした。風が強く火を使うのをやめたこともあり、昼食はおのずと早く済ませることになった。

10:50雷岩の分岐から登山者だらけの唐松尾根を下っていく。続々と上がってくる家族連れや、若者パーティ、後ろからわれわれを追い越していく子ども。だいぶ下ったころ、谷を見下ろしている登山者の塊が見えた。近くに行ってその視線の先を見ると、鹿の親子がいた。親鹿は周囲を気にして警戒している。先ほどの人馴れしたずうずうしい鹿とは大違いだ。


左:福ちゃん荘へ下る登山道 右:ロッヂ長兵衛の前には路線バスの車列が

順調に下って、11:40福ちゃん荘の前に出て休憩とした。昼時で一杯やっている人もいて、たいそうなにぎわいだった。

そこから林道には出ずに再び登山道を歩き、ロッヂ長兵衛前に到着。いけずにも車を停めさせないのだと思っていたカラーコーンが置かれていたスペースには路線バスが3台も停まっていた。路線バスがここまで上がってくるようになっていたとは知らなかった。ますます登山者が増えそうだ。

帰路は道の駅甲斐大和に寄り道し、栄養ドリンクで一息つく。山の神は巨峰や野菜を買っていた。今晩のデザートは巨峰か! その後はまっすぐ家に向かい、渋滞なしで14:00に帰宅した。


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