目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

灼熱の五色沼と磐梯山Part2

2015-09-02 | 山行~東北

磐梯山 標高 1816.3m 福島県

2004年8月8日(日) 晴れ 

メンバー 山の神と私

コースタイム 6:55猪苗代スキー場(はやま温泉)駐車場7:08--8:18天の庭直下8:28--9:18沼ノ平9:29--10:13弘法清水小屋10:20--10:50磐梯山山頂(昼食)11:33--12:33沼ノ平--13:05天の庭13:10--13:46駐車場

磐梯休暇村キャンプ場での暑くて寝苦しい夜が明け、ほの明るくなってテントから顔を出すと、あたりは白一色、思いっきりガスっていた。しかし幸いなことに日が上がってくるにつれ、ガスが徐々にはれてきた。起き出してくる人もまだまばらで、ほとんどがまだ寝ている中、山の神とそそくさと朝食をとり、6:10テントを撤収。キャンプ場を後にした。

 
左:猪苗代スキー場駐車場 右:天の庭直下。スキー場を見下ろす木陰には涼しい風が吹いていた

途中セブンイレブンで買出しをし、猪苗代スキー場へ移動する。6:55駐車場に到着。駐車している車はすでにそこそこあったが、ホテルの宿泊者のもののようで、山支度をしている人は見当たらなかった。山頂までの所要時間が短い八方台コースは人気のルートだが、こちらの猪苗代湖側から登る人は少ないようだ。

トイレに寄って、山の神と7:08出発。われわれ以外に登山者の姿は見えない。しばらく照りつける強い日差しに閉口しながら、スキー場の中を歩いていく。しかも適当な休憩場所がなく、歩き始めてから1時間が過ぎても歩みを止めることはかなわなかった。それでも歩き続けていれば必ず休める場所が出てくるものだ。ふと視線を上げると木陰があった。やれやれと山の神と腰を下ろす。1時間あまりの登高で、二人ともすでに汗だくになっていた。

 
2点とも:沼ノ平。木陰で休憩

ガブガブとのどをうるおして再び歩き始める。スキー場歩きで、だいぶバテていたが、9:18何とか沼ノ平に到着した。再び木陰に入り、山の神とザックを下ろした。セブンイレブンで買ってきたトマトを丸かじりすると、ちょっと生き返った。 


沼ノ平。荒々しい岩肌が見える。ここでもわれわれ以外に登山者はいなかった

 
左:弘法清水小屋 右:大賑わいの磐梯山山頂

沼ノ平からまもなく尾根に出て、見晴らしがよくなる。大きな桧原湖が眼下に横たわり、まさに絶景だ。さらに登ると八方台からの道と合わさる弘法清水小屋に出る。学校登山のようで、子どもたちが大勢ここに集結していた。

ここからの上りが、その子どもたちで大渋滞していた。狭い登山道には、一般の登山者もいて、身動きがとれないほどだ。かたつむり並みのスピードで10:50磐梯山山頂に到着した。山頂は、あれだけの人が向かったのだから当然ながら大混雑。何人いるのかわからないくらい人がいる。それでもわずかな隙間を確保して、山の神と昼食にした。

そのうち、まるで夏の全国高校野球大会の宣誓のような大声で、自分の将来の夢を宣言し始める若者が現れて、あっけにとられた。ここは夏に来てはいけないのだと痛感してしまった。


眼下に桧原湖


西吾妻山方面

11:33下山開始。まだ登ってくる学校登山の子どもたちがいて、往生する。


猪苗代湖を見ながら下山

1時間ほどで、往路で休んだ沼ノ平に着く。水だけ飲んですぐに出発。

 
2点とも:天の庭

13:05往路で通過した天の庭で小休止をとる。スキー場は、ここよりもっと暑いだろうなと山の神と話しながら、いっきに下ろうと決意を固める。スキー場に突入すると、予想通りの灼熱地獄だった。

13:46駐車場に到着。早く温泉で汗を流してさっぱりしたいと、はやま温泉幸陽の社(2015年現在休業中)へ着替えとタオルをもって移動する。入浴料は大人1人¥500と格安。比較的空いていて快適と思っていたら、上がる頃にどっと10人くらい押し寄せてきた。グッド・タイミングだったようだ。

しかしラッキーだったのは、ここまでで、帰りの東北道は事故渋滞15Kmだった。のろのろどころか、まったく動かなかった。それでも辛抱していればいずれは前に進むものだ。都内に入ってデニーズで遅い晩飯をとり、まったり。家に着いたのは、21:30になっていた。

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エピローグ(暑さの考察)へとつづく

コメント
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