39ギター

35年ぶりに弾き始めたクラシックギター
神経痛と戦いながら
どこまでバッハに迫れるか
蝶も花もアーチェリーもあるよ

両眼視野闘争

2016-03-25 23:03:29 | 日記

こんばんは

冷えています。

桜の花も開きかねています。

 つぼみは少しずつ膨らんでいるようですが、この寒さでまだまだ開くもんか、と頑張っています。

明日ももう少し冷え込んで、日曜日は曇り時々雨で雷雨に気をつけましょう、とのことなので本格的な開花は来週ですね。

・・・

最近、読んでいる本の一つは「脳は何を見ているのか」という題名の本です。

半分ぐらい読みましたが、最近面白いことが書いてあるのを知りました。

人間は物を見るときに右と左の目が違う物を見ることはできない、ということです。

当たり前でしょ、と言われますし、確かにそう思います。

でもこのことを実験で確かめると面白いことがわかるんですね。

今、被験者に右の目で横の縞模様を見せて左の目では縦の縞模様が見えるようにしておきます。

被験者の目にはどう見えているかというと、縦と横の縞模様が混合した格子状に見えるかというとそうではなくて、ある時は横の縞模様が見えてある時は縦の縞模様が見えるそうです。

さらに、縦の縞模様の一部に横の縞模様が割り込んだりもするそうです。

つまり別々のものを同時に見せても一時にはどちらかを見ているし、交互に切り替えてみているようであるということです。

これは考えてみれば脳が空間を立体的に把握するために無意識のうちに行っていることなんですね。

このことを脳科学の言葉では「両眼視野闘争」と言っているそうです。

面白い実験ですし面白い命名ですね。

このことを知って実は僕の悩みがひとつ解決しそうです。

アーチェリーでは両眼で遠くの的を見ているんですが、狙いはサイト(弓についている目印)と遠くの的を合わせるために右利きの場合は右目で凝視します。

僕の悩みはこの凝視をしている時に頻繁にどっちの目で見ているかわからなくなることです。

一瞬どっちの目で見ているかわからなくなりそのためにせっかく合わせた狙いが狂ってしまいます。

ここからは僕の推論なんですが、両眼視野闘争は普通に物を見ている時には両眼が半々づつ見えている状態だと思うんですが、凝視すると左右どちらかの「効き目」がかなり優位になりそれで凝視しているのではないでしょうか。

凝視する時は立体的な情報より平面的でいいからより細かいところを見たいわけですからね。

僕の効き目は右利きにもかかわらず左目になっています。

ということはアーチェリーで的を狙っている時は右目で凝視しているつもりが、無意識のうちに頻繁に左目に切り替わっているのではないかということなんです。

そういえば、しっかり狙いをつけている時に限ってフッと焦点が横にずれてその動きに対して自動的に手が動いて的がズレてしまいます。

的を狙うことに全神経を集中しているにもかかわらずそういった現象が起こるので、僕は集中力が弱いとか集中力が続かないとかそういった感じを持っていたんですが、効き目のせいなんですね。

そこまでわかったので、前回の900ラウンドの時に狙いのつけ方を少し変えてみました。

今までは両眼を同じように開けて狙っていたのですが、左目を半分閉じて薄目にしてみました。

すると割と落ち着いて狙えるんですね。

完全に閉じてみると完全に集中できるんですが、こうすると的との距離感というか空間がわからなくなって落ち着かないので、薄眼を開けているぐらいがちょうどいいような気がします。

それまでどんどん成績が落ちてきていたのが前回突然点数が上がったのはこれが効いたような気がしています。

・・・

これから読むところには「両眼視差」について書いてあります。

左右の目が見ている角度の違いで立体的な姿を理解しているということなんでしょうね。

脳というのは左右の目で見た平面的な画像から立体的な空間を構築してしています。

両方の目で平面画像を同時に見て瞬間的に空間を認識しているのではなく、両眼の画像を頻繁に切り替えて見ることでその像の見た目の違いの記憶から周りの空間を脳の中に再現しているんですね。

脳科学は面白い。

明日は早速アーチェリーランドでこの目の使い方をさらに試してみようと思います。

何事にも科学的な根拠を求めるのもおかしな性格ですね・・・