39ギター

35年ぶりに弾き始めたクラシックギター
神経痛と戦いながら
どこまでバッハに迫れるか
蝶も花もアーチェリーもあるよ

俳句と音楽

2013-04-16 22:40:42 | 俳句川柳

こんばんは
今日も暖かかったですね。
大阪の造幣局では桜の通り抜けが始まったと言うことです。
桜の木の下で、ゴザを広げて弁当を食べてお酒を飲んで、そうしたい人も多いのでしょうが、さすがに造幣局のお庭では許してもらえないようですね。
でもまあ300種類とかたくさんの桜を眺めて通るだけでも楽しいでしょうね。
ここで一句
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風物詩 桜も財布も 通り抜け 39ギター
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桜の通り抜けは仕方がないとしても、財布の通り抜けは何とかなりませんか?
まあ、造幣局にもの言ってもしょうがない、言うならアベノミクスか?
照れまん先生の俳句のように「アベノミス」にならないようにお願いしますよ・・・
・・・
今日のウォーキングも「いきものがかり」の元気な歌を聴きながら1時間ほど歩いて汗をかいた。
その間いつも色々なことを考えているが今日は少し高尚と言うか「俳句と音楽の関係性」について考えてみた。
いきなり難しそうな話を切り出したようであるが、なんてことはない。
つまり音楽の短調と長調、コレに対応するのは俳句だとどうだろうと言うことである。
・・・
音楽には長調と短調がある。
長調は明るく楽しい短調は静かで物悲しいと言う一般的なイメージがある。
曲によって調は最初から決まっていて途中から変わることはあまりないし変わる時はチャンとしたルールによって変わる。
ボクがいつも弾いているバッハの無伴奏チェロ組曲は第1番から第6番まであり、原曲では、ト長調・ニ短調・ハ長調・変ホ長調・ハ短調・ニ長調となっている。
原曲ではと書いたのはギターの場合はボクの弾いている佐々木忠編では第1番がイ長調第2番がト短調となっているからだ。
第1番は未来を想像させる明るい曲、一転して第2番は暗く沈鬱な曲だ。
例えるなら第1番は夏目漱石で第2番は太宰治だ。(異論もあるかと思うが・・・)
第1番も第2番もメヌエットがある。このメヌエットは1と2になっていて1と2は転調している。
1番はイ長調からイ短調に2番はト短調からト長調に転調し、また元に戻っている。
この、転調して元に戻ると言うのがいかにもメヌエットらしく、それによって組曲全体にも変化が生まれ引き締められている。
・・・
俳句や短歌にはもちろん長調や短調はない。
俳句は575の17文字で、短歌は57577の31文字で長いのに短歌と言う。
明るいとか物悲しいとか、そう言った雰囲気的なものは当然あるが音楽のようにはっきりとしたものではない。
まあ、あえて言えば明るい「陽」と暗い「陰」になるかもしれない。
今日、ケシの花を見つけて「芥子の実」と言う言葉が気になってなんとか俳句か短歌にしようと思って色々と考え、その過程でこの「陰陽」について考えてみた。(歩きながらである)
「陰」の俳句~~~
実れども 芥子の実ほどの 我が身かな
人生いろいろ頑張って多少の実りがあったけれど芥子の実ほどだよ

最初から最後まで短調で通している。寂しいですね・・・
「陽」の俳句~~~
凡夫にも 芥子の実ほどの 実りあり
平凡な自分だけど頑張った甲斐あって少なくても実りがあったよ

凡夫は短調的ですが下五で長調に転調した感じ

(出来が悪いですけどまあ例ですから・・・)

どちらも似た様な実りですが陰と陽では随分違う
・・・
「陰」の短歌~~~
広き世に 芥子の実ほどの 我が身なり
 春の風にも 出るところなく

最初から最後まで短調で通している

全体的に暗い、読みたくない句になりますね
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「陽」の短歌~~~
広き世に 芥子の実ほどの 身なるも
 時春なれば 咲かす
あり
陰から始まって陽で終わることで短調から長調に転調し、希望に溢れた感じになっている
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・・・
まあ、いろいろと考えるに陰陽をはっきりとさせると俳句なり短歌なりは引き締まる感じがする。
どちらかと言うと陰から始まって陽で終わる句が音楽の転調の様で感じがいい。
・・・
昔は写真も何もなくてそれでも自分の見たことや感じたことを人にうまく伝えるためには、口頭で簡単に唱えられる俳句や短歌にして短い適切な言葉で上手に伝えていた。
音楽も俳句も耳で聞いた音から情景や事物や感情を想像して展開する、そこが共通点ですね。
今で言うマルチメディアですね。
こんな、コテコテの理系的な分析をしているから俳句が出来ないんだよ!
まあ、コレが今日の結論ですけどね、もちろん陰陽関係ない句もありますしね。
しまいには、いったい何を書いているのか分からなくなって来た。
だいたい何を始めてもすぐにこだわって考えすぎて懲りすぎるのが悪いところだ。(反省)
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あ~、なんだか意味のないことをズラズラと書いてしまった。
全部消して、いつもの花のブログにしようかとも思ったが、せっかく時間を費やしたのだからこのままアップすることにしよう。
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最後まで付き合ってもらったので花の写真で気分を変えて下さい
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