気づいてしまえば、なぁんだ、と言うようなことなのだ。
いつものように、ガラスのヤスリで大まかに形を整えて、荒・中・細の3段階の紙ヤスリで仕上げてから、いつもは一番細い紙ヤスリで爪の内側つまり弦の当たる一番デリケートなところを磨くのだが、ペラペラの紙ヤスリではうまく当たらないのでなかなかつるつるにはならない。
そこで登場するのが、レザークラフトの材料の皮である。
いろんな皮があるのかもしれないが、今手元にあるのはレザークラフトが好きな友人から何気なくもらった、切れ端である。
厚みは2mmぐらいだろうか、裏(というか本当はそちらが表なのだが)は茶色の硬い面で、写真のこの白い面が爪をツルツルにするのにちょうどいい。
一番細い紙ヤスリで磨いた後、爪の弦に当たる部分をこの面でしっかりこするとツルツルになって、すぐギターを弾いても今までのような爪でひっかいただけのような薄っぺらな軽い音にはならない。
また爪の内側は、紙ヤスリではなかなかうまく当たらないのが、この皮だとある程度堅さと厚みがあり、且つまた適度な柔らかさがあるのでほどよく爪の裏側に当たってくれる。
皮もいろいろとあると思うので、今度友人にいろいろと切れ端をそろえておいてもらおう。
肝心な爪の形は、まだ試行錯誤中である。