《子供時代を彷彿させる稲架木(はせぎ)小屋》 分類・PV
近代化された農業にあっては、その殆んどが機械による作業が先行しています。
今や、田植えから稲刈りに至るまで手作業による工程は余程の山間地か、棚田のように一枚の田が狭くて機械が入らないという場所でなければ見ることはできません。
農業の機械化によって、その良し悪しは別として失われていったものは数多くあります。
例えば田植えをするだけでも次のような道具が使用されていました。
*田植え縄=縄にソロバン玉(又は丸い玉)のようなものを一定間隔に取り付け、その縄を田の両端から張って玉の位置に苗を植え付けていく。
*転(ころ)ばし=六角形の筋付け道具で、転がしていくと方形の筋が残り、筋と筋が交差した部分に苗を植えていく。
*線引き=よく野球場などで手で引いて土を均す道具がありますが、あのような形をしたものに一定の間隔に竹(又は木)を取り付け、田の縦横に筋を付けて筋が交差した部分に苗を植える。
田植えの一部分をとっても同じ使用目的の道具がこれだけあった訳ですから農業に従事する人たちの知恵と苦労と、そして、お米の大切さが子供心にも充分に伝わりました。
稲刈りの後には、田圃に稲を乾燥させるための稲架木が掛けられ稲の取入れが済むと稲架木は、また稲架木小屋(=写真)に納められて来年の稲刈り時まで待ちます。
この稲架木小屋も最近では見かけることは少なくなりました。
稲架木自体が使用されないので小屋は柱が朽ちて倒れたら消滅していく運命にあります。
小生にとって「稲架木小屋」は心の中の貴重な有形文化財なのですが・・・。
本日の催し 12月9日(水) 九紫 友引 旧暦10/23
◆「鉄の彫刻展」 鉄の彫刻家 安斉重夫さんの作品
於・ギャラリー創芸工房(鹿島町走熊) 0246-29-3826
◆企画展「いわきぐるっとコレクション ニューアート・インいわき出品作家による わたしが選ぶ いわき市立美術館 ザ・コレクション」
於・いわき市暮らしの伝承郷 企画展示室・民家ゾーン(観覧料が必要)
0246-29-2230
◆鹿島カラオケ愛好会 18:30~ 於・鹿島公民館 0246-29-2250
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