いわき鹿島の極楽蜻蛉庵

いわき市鹿島町の歴史と情報。
それに周辺の話題。
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沢村勘兵衛と小川江筋

2022-05-26 06:25:54 | Weblog
                             分類:歴

                         
                       いわき市暮らしの伝承郷
                       いわき市鹿島町下矢田字散野14-18
                       ☎ 0246-29-2230

  約30㎞の農業用水を完成した功績は大きい

 いわき市暮らしの伝承郷の企画展示室で、いま『磐城平藩内藤家入封400年記念 小川江筋と昔の農業展』を開催しています。(11月27日まで)
 小川江筋は、いわき市小川を起点にして同四倉までの約30kmまでの農業用水ですが、これは寛永18年(1641)に沢村勘兵衛が郡奉行に就任してから平藩主、内藤忠興の命により新田開発に積極的に取り組み完成させたものです。 ※古史によって経緯に差異があります。

      《利安寺(平上平窪)にある沢村勘兵衛勝為の墓》=展示写真の一部
 
 いつの世でも〝好事魔多し〟で、沢村勘兵衛は功績の妬(ねた)みをかって無実の罪を着せられ、43歳で切腹します。
 同館で開催中の『小川江筋と昔の農業』企画展で特に目を引いたのは、壁2面に掲示されている「小川江筋絵図」で、こういう機会がないと絵図全体は中々見られません。入室の前に説明書を手に取り、時間に任せて当時の現状を探るのも良いと思います。

 『じゃんがら念仏踊り』は、福島県浜通り地方の夏の風物詩として知られていますが、この念仏踊りこそ、沢村勘兵衛の1周忌に追善供養として踊られたのが始まりだとされています。

       《じゃんがら念仏踊り》写真=「常磐交通30年の歩み」から

 


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