分類:村 政治戦略に長けた人 鈴木大蔵 慶応3年11月14日~昭和25年3月 享年84歳 磐城國磐前郡久保村 (現・いわき市鹿島町久保)
大蔵が生まれた翌日の15日は、勤皇の志士坂本龍馬(33)と中岡慎太郎(30)が暗殺されている。
明治11年3月、久保村外6ケ村組合小学校を卒業すると直ちに同校の教師にされたが、3年余りで辞職して平窪村の培根塾で漢学を修業、農事にも懸命に取り組み明治26年11月(26歳)に、菊田・磐前・磐城の3郡米作品評会に於いて1等賞を受領し日頃の研究ぶりを発揮した。
明治27年に鹿島村区長に当選して再選を重ね、34年6月に村会議員に当選。その後も助役や収入役を務め、40年には石城郡会議員にも当選、2期目は副議長、大正8年11月には鹿島村長に選任された。思考は常に何年か先を見透して定め、その政治手腕は戦略的、柔軟の両様を見せた。