《小井戸の水》
鹿島町走熊地区の渡辺家の入り口に小さな井戸があります。
場所的には鹿島小学校から、かしま幼稚園脇の道を通り、いわき三十三観音霊場の一つである第十七番礼所「高照観音(十一面観音)」への登り口付近になる。
当家の先祖が、の一大行事として毎年、旧暦7月17日に行われる獅子舞奉納と、高寺山へお参りで登山する人達の身体を清め、喉の渇きを癒すために作ったという。
この井戸水を、土地の人達は「小井戸」とか「観音様の御水垂(おみたらし)」と呼んでいる。
岩盤の一筋の割れ目から湧き出てくる清水は、年間を通して涸れることがなく、昔から地元の人々からは、美味くて身体にも良いとされて農作業の合間や、通りすがりに寄って口にしていた水である。
汲んで家に持ち帰る人たちもいたくらいだから聖水としても尊ばれた。
身体をこわして病で床に伏したり、死期を悟ったりした人たちは、よく「小井戸の水を飲みたい」と家人に頼み、汲んで貰ってきては口にしたそうだ。
現在では、ミネラルウォーターや清涼飲水などが豊富に出回り、上水道も整備されているから、利用者から忘れ去られたように、「小井戸」は今でも山草に隠れるようにして聖水を湧き出している。
本日の天候状況 午前中、一時吹っかけ雪が舞う。早朝から強風が吹き荒ぶ。
鹿島町走熊地区の渡辺家の入り口に小さな井戸があります。
場所的には鹿島小学校から、かしま幼稚園脇の道を通り、いわき三十三観音霊場の一つである第十七番礼所「高照観音(十一面観音)」への登り口付近になる。
当家の先祖が、の一大行事として毎年、旧暦7月17日に行われる獅子舞奉納と、高寺山へお参りで登山する人達の身体を清め、喉の渇きを癒すために作ったという。
この井戸水を、土地の人達は「小井戸」とか「観音様の御水垂(おみたらし)」と呼んでいる。
岩盤の一筋の割れ目から湧き出てくる清水は、年間を通して涸れることがなく、昔から地元の人々からは、美味くて身体にも良いとされて農作業の合間や、通りすがりに寄って口にしていた水である。
汲んで家に持ち帰る人たちもいたくらいだから聖水としても尊ばれた。
身体をこわして病で床に伏したり、死期を悟ったりした人たちは、よく「小井戸の水を飲みたい」と家人に頼み、汲んで貰ってきては口にしたそうだ。
現在では、ミネラルウォーターや清涼飲水などが豊富に出回り、上水道も整備されているから、利用者から忘れ去られたように、「小井戸」は今でも山草に隠れるようにして聖水を湧き出している。
本日の天候状況 午前中、一時吹っかけ雪が舞う。早朝から強風が吹き荒ぶ。