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毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




京都市は連日の猛暑日。この時期、真夏日の連続というのはめずらしくありませんが、これだけ猛暑日が続く(8月7日から15日まで)のははじめてのような気がします。今朝の空は雲におおわれ、むし暑くなっており、こんな中でも猛暑日の予報。ちょっと堪らないですね。

さて、西山まりえのチェンバロできいているフランス組曲(2004年の録音)、今日これからきくのはト長調の第5番です。このBWV816は、「明るく雄大な構想」(『バッハ事典』)の作品なのですが、せっかくの明朗さもいまきくにはそぐわない感じです。

CD : ALCD-1068·69(ALM RECORDS)

ALCD-1068·69

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西山まりえによるフランス組曲(2004年録音)。今日からは長調ばかりの後半で、きくのは変ホ長調の第4番(BWV815)です。おだやかなアルマンドやサラバンドには、セミのBGMはふさわしくないかもしれませんが、今年の鳴き声はそれほどでもないので許容範囲内です。

CD : ALCD-1068·69(ALM RECORDS)

ALCD-1068·69

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今週は、西山まりえが2004年に録音したフランス組曲をきいています。ヤン・カルスベーク製(ミヒャエル・ミートケによる)のチェンバロでの演奏で、これからきくのはロ短調の第3番(BWV814)です。

CD : ALCD-1068·69(ALM RECORDS)

ALCD-1068·69

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2011年に録音された、ラファエル・ピションとピグマリオンによる「Johann Sebastian Bach Missa 1733」。ロ短調ミサ曲(BWV232)の第1部のミサ曲(キリエとグローリア)のみの録音で、これはかなりめずらしいですね。まずその特徴をまとめてみると、

  • ウヴェ・ヴォルフ版(新バッハ全集改訂版)にもとづく演奏
  • 合唱とオーケストラの編成は比較的大きめ
  • ホルンはベンディングのみで音程補正

というところでしょうか。

CDには指揮者ピションによるくわしい解説(国内仕様には白沢達生訳が添付)があり、「原点回帰」のかたちでロ短調ミサ曲を録音したことについては、「この作品を当時のドレスデン宮廷という、たいへん豪奢な宮廷で許されていた演奏編成にできるだけ近いかたちで演奏再現してみたら、どのような結果になるのか」、そして「1748年から翌1749年にかけミサ全体を含む大作楽曲として仕上がっていった作品は、1733年の時点で出来上がっていたミサ・ブレヴィスとは、いくつかの細部においてかなり異なっていた」ためと説明しています。

バッハの「ミサ 1733」を聴く、残念ながらオリジナル編成とは言えないが・・・ 」(「私的CD評」)にくわしく説明されているとおり、キリエとグローリアのみのミサ曲の総譜から、ほとんどの部分がバッハの手になるパート譜がつくられ、ドレースデンのザクセン選帝侯に献呈されました。ピションたちの録音は、ウヴェ・ヴォルフ版で参照できるその献呈パート譜をも参考にしているようです。「たいへん豪奢な宮廷で許されていた演奏編成にできるだけ近」づけたため、いわゆる古楽系の演奏としては、かなりおおがかりな編成をとっています(表を参照)。

ピションの編成

しかし、現在のこされているパート譜のみで演奏した(つまりほかに重複譜は作成されなかった)と仮定すれば、合唱、弦楽や通奏低音はもっとつつましいもの(せいぜいすべてで30人ほど)であったこと思われるのですが、ピションは当時の宮廷楽団がフル編成に近い状態で演奏したことを想定しているようです。声楽30人、器楽29人という編成は、しかしどちらかというと考証的というよりは、ピションの好みがそうさせた感じがしないでもありません。独唱のみの歌手をたてたのは、録音ということで、よりよい芸術的な完成度を要求したためと思われます。

ところで、ピションの解説の中で気になるところがありました。それは「1733年のドレスデン向けのパート譜と」一般的なロ短調ミサ曲とのちがいを具体的に示した第1曲「キリエ・エレイソン」の部分。「キリエ・エレイソン」のはじめの4小節について、「総譜では「アダージョ(緩徐に)」としてあるのですが、チェロ用のパート譜はより詳しく「モルト・アダージョ(きわめて緩徐に)」と書かれています」として、演奏において「モルト・アダージョ」を採用したと説明しています。

しかし、チェロ用のパート譜における「モルト・アダージョ」という表記は、パート譜の中でもチェロだけ。編成された中では、声楽と2部のオーボエ、ファゴットは表記なしで、ほかの楽器はすべて「アダージョ」です。そもそも自筆総譜には、「アダージョ」も「モルト・アダージョ」もどちらもなく、ひょっとして、ピションは自筆の総譜にもパート譜にもあたっていないのかもしれません。蛍光X線分析をも利用した最新版にたよりすぎたということなのでしょうか。

じつは、このCD、「Missa 1733」というその表題のつけかたからして、ドレースデンへの献呈譜に準拠した演奏ではないかと期待していました。もとより、バッハ(とその家族、そして不明のコピスト)の手になるパート譜だからといって、アーティキュレーションなどが完全にほどこされたものではありません。したがって、演奏者がそれを補う必要はあります。しかし、なんだか好みにあわせてつごうよく取捨したようでもあり、演奏そのものはひきしまってすぐれているだけに、ちょっとざんねんな気もしますね。過剰な期待もよくなかったのでしょうが……。

なお、文中引用はすべて白沢達生訳のピション解説です。



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西山まりえのチェンバロできいているフランス組曲。今年6月にきいたキース・ジャレットにくらべると、奔放さがきわだった演奏で、かなりゆれているところがあり、これは好みがわかれるところ。事前情報がなければ、西山とキースの演奏をとりちがえそうです。さて、これからきくのはハ短調の第2番(BWV813)。このBWV813のアルマンドなども快くたゆたっていますが、ひとによっては船酔いするかもしれません。

CD : ALCD-1068·69(ALM RECORDS)

ALCD-1068·69

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今週きいていくのは、西山まりえによるフランス組曲(2004年録音)。今年6月にキース・ジャレットによるフランス組曲をきいたときから、ききたいと思っていた録音です。西山は1969年生まれの、チェンバロ、ハープ奏者で(ときには歌も)。このフランス組曲はもちろんチェンバロ(ミヒャエル・ミートケによるヤン・カルスベーク製)での演奏です。組曲は番号順に収録されており、今日のニ短調の第1番(BWV812)から順にきいていく予定。

CD : ALCD-1068·69(ALM RECORDS)

ALCD-1068·69

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三位一体節後第11日曜日にきくのは、エリザベス・ワッツ、ハリー・ピケットとイングリッシュ・コンサートによる「わが心は血の海に漂う」。このBWV199は、昨年もマグダレーナ・コジェナーの映像作品でききましたが、手持ちもおおいことなので、今年もきくことしました。ワッツについては、「エリザベス・ワッツ『JOHANN SEBASTIAN BACH Cantatas and Arias』」で紹介しましたが、1979年生まれのイギリスの歌手。やや甘めのバッハです。

CD : HMU 807550(harmonia mundi)

HMU 807550

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これからきくのは、ラファエル・ピションとピグマリオンによる「Johann Sebastian Bach Missa 1733」(2011年録音)。「Missa 1733」とは、バッハ晩年にまとめられたロ短調ミサ曲(BWV232)の第1部を構成する、1733年に作曲されたキリエとグローリアのことで(パート譜は1733年7月27日付でザクセン選帝侯に献呈)、くわしくは、ピションたちのミサ曲をきくきっかけとなった、「バッハの「ミサ 1733」を聴く、残念ながらオリジナル編成とは言えないが・・・ 」(「私的CD評」)へどうぞ。くわしい解説があります。

ピションは、通作ミサ曲のロ短調ミサ曲ではなく、あえてキリエとグローリアのみのミサ曲を録音した理由を、「この作品を当時のドレスデン宮廷という、たいへん豪奢な宮廷で許されていた演奏編成にできるだけ近いかたちで演奏再現してみたら、どのような結果になるのか」と、そして「1748年から翌1749年にかけミサ全体を含む大作楽曲として仕上がっていった作品は、1733年の時点で出来上がっていたミサ・ブレヴィスとは、いくつかの細部においてかなり異なっていた」(ともに引用は白沢達生訳解説書)ためと説明しています。

なお、ピションたちの演奏については、後刻(あるいは後日)、もうすこしくわしい記事にする予定です。

Alpha 188

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これからきくのは、一昨日にもきいた「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」(BWV639)。そのときはカルテット・イタリアーノ・ディ・ヴィオラ・ダ・ガンバによるガンバ三重奏できいたのですが、今日きくのはプルチネッラというアンサンブルの演奏です。「Bach Arias」と題されたCDには、副題として「Arias with piccolo cello」とあって、バッハのカンタータからヴィオロンチェロ・ピッコロ(ピッコロ・チェロ)をともなうアリアを集めたもの。BWV639はその趣旨とはちがいますが、ピッコロ・チェロをフィーチャーした3曲のオルガン・コラールが、アリア集のあいまに演奏されます。ピッコロ・チェロをうけもつのは、音楽監督でもあるオフェリー・ガイヤールで、BWV639はそのピッコロ・チェロとオルガンでの演奏です。

CD : AP045(Aparté)

AP045

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3週にわたってきいてきた、カルテット・イタリアーノ・ディ・ヴィオラ・ダ・ガンバの「Preludi ai Corali」。この「Preludi ai Corali」は、バッハのコラール前奏曲をガンバ四重奏で演奏するという趣向のCDで、渋くも美しいガンバの響きを堪能できます。これからきくのは、最後に収録された「イエスよ、わが喜び」。CDではまずテルツ少年合唱団員が歌うコラール(BWV358、BWV227、BWV64による)があって、それからガンバ四重奏となります。なお、テルツ少年合唱団員が歌うのは、コラール全6節中、第1、第2、第5節です。

CD : 910 053-2(Winter & Winter)

910 053-2

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バッハのオルガン・コラール中、屈指の佳品といえる「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」。「オルガン小曲集」所収のこのBWV639、このブログでは本流(オルガン作品)ですでに3回、支流(小川のせせらぎ)でも3回きいていおり、今日は本流での4回目となります。演奏はオルガンでなく、このところのレギュラーであるカルテット・イタリアーノ・ディ・ヴィオラ・ダ・ガンバ。ガンバ三重奏で演奏しても、祈りの情感はかわることがありません。

CD : 910 053-2(Winter & Winter)

910 053-2

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強烈なセミの鳴き声がするので音の方向をみてみると、一匹のセミがベランダにとまって鳴いています。独唱ながら至近距離で鳴かれるとさすがにうるさく、ちょっとどいてもらいましたが、今夏、セミの合唱は例年にくらべるとひかえめ。今年ぐらいだと、夏の風物詩として許容できる範囲です。

さて、こちらはじつに奥ゆかしい音色をきかせてくれる、カルテット・イタリアーノ・ディ・ヴィオラ・ダ・ガンバ。これからきくのは、「Preludi ai Corali」から「主なる神よ、いざ天の扉を開きたまえ」(「オルガン小曲集」)です。このBWV617、「小曲集」ではマリアの潔めの祝日(2月2日)用とされています。

CD : 910 053-2(Winter & Winter)

910 053-2

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カルテット・イタリアーノ・ディ・ヴィオラ・ダ・ガンバの「Preludi ai Corali」。このガンバ四重奏によるコラール前奏曲のCDを、先々週から収録順に楽しんでおり、今週ですべてをききおえる予定です。今日きくのは、「17(18)のコラール」の「いと高きところには神にのみ栄光あれ」(BWV662)。なお、「17(18)のコラール」には、同じドイツ語グローリアによるコラールが、BWV662をふくめ3曲あります。

CD : 910 053-2(Winter & Winter)

910 053-2

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三位一体節後第10日曜日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「主よ、汝の目は信仰を顧みるにあらずや」。このBWV102は、1726年8月25日に初演された第3年巻のカンタータで、第1部が4曲、第2部が3曲、と全7曲で構成されています。そのうち第1曲は、BWV235の第1曲(キリエ)に、第3曲と第5曲が、BWV233の第4曲(クイ・トリス)と第5曲(クオニアム)に、それぞれ転用されています。力の入った第1曲の合唱は、すさまじくキビキビとして、さすがにガーディナーたちの演奏だと感じられます。また、部分的にトゥッティとソロを対比させつつ歌わせています。たとえば、器楽の長い序奏のあと、トゥッティ(4声)で「主よ」と呼びかけたあとのアルト声部の2小節、などです。

CD : SDG 147(SDG)

SDG 147

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今朝はどんよりとした空もよう。天気予報では「晴後曇」なのですが、いまのところ、あまり「晴」という天気ではありません。昨日は西の風が強くて、夜になってからもそれがそのまま涼風となり、熱帯夜はまぬがれました。その流れでいまはそれほど暑さを感じませんが、日中34度まで上がるとの予報。うんざんりです。

さて、カルテット・イタリアーノ・ディ・ヴィオラ・ダ・ガンバの「Preludi ai Corali」、今日きくのは復活節用の「キリストは死の縄目につながれたり」(BWV625)です。CDではこれに続き、テルツ少年合唱団員により、全7節中、第1、2、5、7節が歌われます(BWV277などにもとづく)ので、こちらもあわせてきくことにします。

CD : 910 053-2(Winter & Winter)

910 053-2

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