一昨日、昨日と楽しんでいる、西山まりえの「Bach Italian Concerto & French Overture」(アントネッロ・モード)。今日きくのは「イタリア協奏曲」(BWV971)で、一昨日きいた「フランス様式による序曲」(BWV831)とともに、「クラヴィーア練習曲集 第2部」を構成する楽曲です。西山の「イタリア協奏曲」は、いつもどりの「ゆれ」や「くずし」が利いていて、一聴すると放埓に感じますが、じっさいはじつに緻密で、とてもおもしろくきくことができます。アンダンテでは情感ゆたかに歌いつむいでおり、通奏低音上で自在に歌う、初期バロックの独唱曲を想起させられます。
CD : AMOE-10005(アントネッロ・モード)