「おのれを高うするものは、卑うせられ」は、1726年10月13日に初演された、三位一体節後第17日曜日のためのカンタータ。このBWV47は、長大な合唱フーガにはじまる5曲からなるカンタータで、「アイゼナハの宮廷付き秘書官J.F.ヘルビヒの歌詞集(おそらくG.Ph.テーレマンのために書かれたもの)から台本をとった、唯一のカンタータ」(『バッハ事典』)です。
ガーディナーの演奏では、第1曲の合唱フーガで、器楽の長い導入部に続く各声部でのフーガの入りをソロではじめるくふうも。また、ソプラノのアリア(第2曲)では、1730年代後半の再演時にしたがい、ヴァイオリンのオブリガートで演奏しています。ちなみに、コープマンの演奏だと、やはりというか、初演時のオルガンのオブリガートです。
CD : SDG 159(SDG)