復活節第1日にきくのは、フランスの指揮者、マルセル・クーローによる「復活節オラトリオ」(Eloquence 480 3689)です。同オラトリオは1725年4月1日の初演(11曲中7曲が、1725年2月23日に初演された誕生日祝賀のカンタータ「逃れよ、消えよ、退き失せよ、もろもろの憂いよ」からの転用)。クーローたちの録音は70年近くまえの1958年ですが、録音年代にしてはじゅうぶん楽しめます。クーローの指揮のほうもあまり古さを感じさせないもので、こちらもまだまだ楽しめます。
独唱者はフリーデリケ・ザイラー(ソプラノ:ヤコブの母マリア)、マルガレーテ・ベンス(アルト:マグダラのマリア)、フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール:ペトロ)、アウグスト・メストハラー(バス:ヨハネ)。管弦楽と合唱はシュトゥットガルト・バッハ管弦楽団、同合唱団です。なお、第2曲のシンフォニアの独奏はオーボエ(フリーデリヒ・ミルデ)、第5曲のソプラノのアリアのオブリガートはヴァイオリン(ズザンネ・ラウテンバッハー)によって演奏されています。