今日これから楽しむのは、昨日に続き、ロレンツォ・ギエルミによるプレリュードとフーガ(「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」)。きくのはニ長調の第5番で、ギエルミが弾いているのは、アンドレア・レステッリの1996年製(ゴットフリート・ジルバーマンの1749年製)のフォルテピアノです。このブログで紹介した、ダニエル・コルゼンパやロバート・レヴィンのように、チェンバロ、クラヴィコード、オルガン、フォルテピアノを弾きわけた録音でも、このBWV874はフォルテピアノでは弾かれていませんでした(レヴィンはチェンバロ、コルゼンパはオルガン)。ブリリアントなプレリュードには、チェンバロがふさわしく思えるのですが、ギエルミは巧みな強弱をつけて、おもしろくきかせてくれます。
CD : 232269(Ars Musici)